内容説明
本書では、もっとも広く使われ圧倒的シェアをもつPID制御を中心に、PID制御がもっている、外乱に弱いという原理的限界を補完するFF制御について、焦点を当てて詳しく説明します。この二つの制御技術を目的に応じて自由自在に使いこなせれば、ほとんどの要求を満たせます。PID制御とFF制御の説明では、シミュレーションを組み入れ、理論に基づく動きを体感・確認しながら、理解を深められます。本書では「PID制御はすべてに適用できるうえに、PID制御がすべてに最適になるように変形・加工して個別最適化を可能にする」レベルに達することを最大の狙いとして、説明を展開します。
目次
第1章 現代社会と制御技術
第2章 自動制御/フィードバック制御の世界
第3章 自動制御システムの構成
第4章 自動制御システムとブロック線図
第5章 PID制御基本式はどのようにして生まれたか
第6章 理想形PIDから実用形PIDへ
第7章 ディジタル制御の実際
第8章 制御系の応答と制御評価指標
第9章 PIDパラメータの調整方法
第10章 PID制御の2自由度化
第11章 アドバンスト制御
付録 本書付属シミュレータの説明
著者等紹介
広井和男[ヒロイカズオ]
1960年4月(株)東芝入社。鉄鋼、化学、電力、上下水道、食品など多数の分野の設計、エンジニアリングを担当し、設計課長、技術課長、設計部長、主幹、技監を歴任。(社)計測自動制御学会常務理事。名古屋工業大学非常勤講師(1986年~2000年)。現在、ワイド制御技術研究所所長、工学博士、(社)計測自動制御学会フェロー
宮田朗[ミヤタアキラ]
1977年4月西日本東芝計装(株)入社。上下水道、産業計装分野の設計、エンジニアリングを担当し、1983年東芝インターナショナルTULSAにて現地技術者の指導にあたる。帰国後は、計装制御のほか情報システムも手がけ、計装設計課長、情報システム設計課長を歴任。(社)計測自動制御学会員。現在、東芝ITコントロールシステム(株)システム&コンポーネント開発センターチーフスペシャリスト
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