内容説明
いつになく雪の遅い年、南の帝国「ポリポントゥス」の大軍勢が北上を始めた。目ざわりな北の小国「アイスマーク」を滅ぼすために…。宿敵ウェアウルフや伝説の「雪豹族」と同盟を結ぶしかアイスマークに生きのびる道はない。雪が降りはじめた…王位を継いだ王女シリンは、春が来る前に同盟者をさがそうと最北への旅を決意する。魔女の息子オスカンをしたがえ、誇り高きウェアウルフに導かれて、王女の橇は氷原をひた走る。
著者等紹介
ヒル,スチュアート[ヒル,スチュアート][Hill,Stuart]
イングランド中部のレスターに生まれる。自動車整備工、墓地の庭師、考古学の研究員などをへて、いまは書店員として働いている
金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳家。法政大学教授
中村浩美[ナカムラヒロミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
19
おてんばヒロインが父親の死によって突如国主となりいろいろな国に支援を求めていく。最初っからつっかかってそうな少年とはやっぱりそういうことになってましたか第二作目。2019/01/25
みか
9
2章まで読んでいたお話を7年ぶりに再読。登場人物が非常に魅力的なお話。北の国、南の帝国、王、王女、魔女の息子、教育係、侍従長、ウェアウルフ、バンパイヤ、ユキヒョウ、トロール。いやはや、これで面白くなきゃ嘘でしょう。分厚い割には、やはり子供向けなのか、ページの都合か、トントン拍子にことが進むのにはちょっと抵抗感はあった。シリンが突然なんでも出来ちゃうのとか。でも絶望的な戦いに赴くシリンの心意気は圧倒的に伝わってきて、ラストの大円団っぽい雰囲気にはほっとさせれた。さあ、下巻。ベルロムはどうかえすのか?2014/12/06
詩歌
7
アイスマーク王国の王は、腕っ節と政治手腕には自信があるが読み書きが出来ない。だから娘シリンには教育熱心。魚の目が痛くてふかふかスリッパを履いてるし、もじゃ髭の中には子猫がいる。ヴァンパイアの国もちらりと出てきます。今回大活躍はユキヒョウ族。掛け声は「戯れるがよい!」子猫に謝る姿も素敵!2014/05/18
ぱでぃんとんⅡ
3
2巻を読む前に再読。サラマンが大好きです!2010/03/05
saori
2
北のきうにのはなし。ウェアウルフや、しゃべるゆきひょうなど、いろいろなものが、でてきて、とっても、おもしろかった。2013/11/07