内容説明
毎日あなたを贈り物が待ち受けているのよ。見よう、聞こう、感じようという気さえあれば、そこにちゃんとあるの―涙といっしょにあなたに贈る、人生のおまじない―。
著者等紹介
ゴールドスタイン,ヤン[ゴールドスタイン,ヤン][Goldstein,Jan]
作家。詩や戯曲などの作品がある。現在は、家族とロサンゼルスに暮らす
松本美菜子[マツモトミナコ]
大学卒業後、ラジオ局などに勤めたのち、翻訳をはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やどかり
14
時には朝目が覚めることでさえ贈り物。「毎日あなたを贈り物が待ち受けている」という言葉はいいな。そういう日々の出来事、生きていることへの感謝の気持ちはつい忘れがち。傷ついた孫娘へ生きることの素晴らしさを命がけで教える祖母ギャビー。孫娘を癒そうとするなかでギャビーの中にあり続けた心の闇を癒すことにもつながったのだろう。人の再生への道を見た気がした。そして自分の見方一つで世界が様変わりするのだと感じた。私も今日も目が覚めて家族と過ごせることに感謝し、毎日贈り物を見つけられる日々を送りたい。2013/05/10
iseya
4
ジェニファーの、自分と生きることに対する諦めに、共感したぶんおばあちゃんの真っ向からの生きることへの希望や愛がすごく響いた。ラストの、祖母から孫への言葉には思わず泣いてしまった。自分の世界に対する見方や考え方で、日常は変わる。日々感謝や愛はそこら中に溢れていて、それに気づける自分になりたいと思った。2012/04/15
moco75
3
泣いたなぁ。心のどこかに、自分は誰からも愛される価値の無い人間なんじゃないか、もしくは、喪失体験のある人なら、この話しはすごく共感できて癒し、励まされると思う。人生を慈しむ。自分の人生に自分が期待する。日々の小さな贈り物を見つける。忘れがちなことを、再認識させてもらった。明日からまた頑張ろう、ちゃんと輝いて生きよう!と思わせてくれる話だった。出会うときに出会うべき人(本に)会うんだなぁ。読んで本当に良かった。2016/09/25
れいん
3
本当に辛い時って、どうすることもできなくて投げやりになる。でも、そんな時程、話を聞いてくれる人、側にいてくれる人の大切さが分かる気がする。家族って大事だなって思いました。2012/04/16
やすみん
3
自分が愛情を注ぐ子や孫の人生の「再生」に関わるとき、どれほどの覚悟が必要か。守るべき愛しい者を前にして、自分の心と戦い続ける。根拠のないまま彼らの再生力を信じられるか。もしもまた彼らが心の闇に落ちたとき、気づくことができるのか。確信も保障もないまま、祈りながら、ただひたすらに本気になるしかないのだろう。命を削ることすら惜しくないほどに。2012/02/02