内容説明
父親から引き継いだ、古ぼけた写真館で働く寿俊。しかし、寿俊の身体は病に侵され余命わずか。そんな運命すら静かに受け止め、彼は独りで消えていこうと決心していた。ある日、小学校の臨時教員である由紀子が写真館を訪れる。まもなく二人は惹かれあうようになるが、寿俊は自分に残された時間の短さゆえに、本当の気持ちを伝えることができない。一方、由紀子は寿俊への想いを募らせて…。写真館で繰り広げられる数々の温かなエピソードと、輝く夏の思い出に彩られた切ない恋。人を愛することの喜びが溢れ出す感動のラブストーリー。
著者等紹介
白石まみ[シライシマミ]
神奈川県生まれ。ビジネス誌編集記者、男性情報誌の編集者を経て、フリーライター兼エディターとして独立。現在は、テレビを中心に編集・執筆活動を行う
長崎俊一[ナガサキシュンイチ]
映画『8月のクリスマス』監督・脚本。神奈川県生まれ。日本大学芸術学部在学中の78年に「ぴあ」の自主製作映画展に入選し、一躍注目を浴びる。話題作『死国』からTVドラマ『柔らかな頬』『李欧』等、時流に流されることのない題材を追い求め、常に完成度の高い作品に国内外から高い評価を集めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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いのうえ
3
約10年ぶりに再読。余命わずかの30代の男の最後の恋。主人公の年齢に近くなって読むとさらに切なかった。。2018/12/07
Bon Voyage
0
いつだったか。ブックオフで購入後即読了した覚えが。切ないけどどことなく心温まる物語でした。
ひかる
0
古本屋さんでたまたま見つけたので購入。山崎まさよしは2005年のアルバムが好きです。アルバムの最後に収められている“8月のクリスマス”にあった、切なく、幸せな物語でした。最後は涙が出ました。映画を見ていないので分かりませんが、由紀子に送った歌が8月のクリスマスなんですかね…?素敵です2014/07/10