内容説明
ある日、保険の調査員として働いていたレナードの家に何者かが押し入る。彼の妻はレイプされ、殺害された。彼自身もそのときに頭を打った衝撃で、ほんの数分前の記憶を失う、前向性健忘という記憶障害になってしまう。ハンディを背負いながらも、ポラロイド写真にメモを書き込み、全身に彫られたタトゥーを手がかりに妻殺しの犯人を追うレナード。犯人のイニシャルはJ・G。だが、謎を追えば追うほどに、新たな謎が広がる―果たして真犯人は誰なのか。
著者等紹介
ノーラン,クリストファー[ノーラン,クリストファー][Nolan,Christopher]
映画監督。ロンドン生まれ。大型新人監督としてハリウッドの注目を浴びる
今野雄二[コンノユウジ]
映画評論家、作家。国際基督教大学卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がふ
4
友人に買ってきてと頼まれて購入した本を渡す前に読んでしまった。同名映画のノベライズであり、映画とは異なった結末らしい。ラストで近年希にみる大パニックに陥る。何度も要所を読み返しても完全理解に至らなかった。理解出来なかったなんて悔しすぎるけど、頭から読み直すのは面倒なので、無かった事にしたい。2010/05/15
ゆた
3
映画を観たのちにノベライズがあると知って読んだ作品。時間軸に逆行する映画に対してこの小説では順行して話が進むから頭の中を整理できて良かった。作品単体で楽しむというよりは映画を観てから併せて楽しむための本(ノベライズとは本来そういうものなのかもしれないけれど)。 もう一度映画を観たくなった。2023/03/31
しゅーぞー
3
映画では逆行、小説では順行でストーリーが進みます。 映画を見たときは、小学生の頃、映画スターウォーズの時系列を内容の理解も儘ならないうちに、グチャグチャで見た時に似ていると感じました。 映画を見た後「?」だらけの頭に補足としてこの本を読みました。 映画で生まれた「?」がエンディングで解消されると同時に、 この小説の特典的エピローグで、また新たな「?」が生まれます。 記憶を失って小説→映画で物語を楽しんでみたい気持ちがあります。 ですが記憶を失うと映画→小説の感動を失う事でもある。 考える事が大事です。2018/05/12
なのかー
2
映画見てない人は絶対読んじゃ駄目。逆行という根幹の要素を削っている上に独自解釈まで加わっている。映画は名作だから見るとよいよ2009/09/04
ハルチソ
1
映画が複雑だったから小説を読んでみたけど…。 普通の話を読んでるだけでワクワクしなかったな。 でも、映画補足的な意味でアリ。2021/10/15