竹書房怪談文庫<br> 怪談標本箱 生霊ノ左

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竹書房怪談文庫
怪談標本箱 生霊ノ左

  • 著者名:戸神重明【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2017/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801912557

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内容説明

類を見ぬ怪。忘却を許されぬモノ。
体験者の心に深く刺しとめられた、恐怖の封印怪談!
衝撃のソロデビュー作「恐怖箱 深怪」より2年、待望の第2弾!

職員が次々と身体の左側を壊していく職場、その理由とは…「生霊ノ左」、リサイクルショップで手に入れた地蔵を祀りだした男にもたらされたもの…「リサイクル地蔵」、区画整理で掘り出された母子の遺骨に纏わる恐ろしき連鎖怪談…「遺骨をめぐる年譜」他、物珍しくも恐ろしい全33話を収録。色とりどりの悪夢と地獄――ここに集められた禍々しき怪の標本は今も誰かの心に突き刺さり、体験当時の生々しさを保ったまま恐怖とともに息づいている……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

193
あらゆる種類の怪異を詰め込んだ標本箱という事で読み終えて大満足でしたので、戸神さんも私にとって大好きなお気に入りの作家さんの一人になりましたね。ご近所づきあいは円満にしてねと願う変わり種の恐怖譚。『ハート形土偶』木崎さんは先祖から広い田畑を受け継いで所有する専業農家だったが、隣に住む村山一家と仲違いしてトラブルが多かった。両家の境に村山が植えた桜の木から毛虫が大量発生し庭に入り込んで糞に汚されたので彼の父が丁寧に駆除を申し入れると口では「わかった」と応じるのだが一向に変化が無いままで我慢するしかなかった。2021/01/17

HANA

64
実話怪談集。昨今の実話怪談集らしく奇妙な話中心にまとめられているのだが、動物関連の話が多いのも特徴。ただそれらの基本の骨子が、動物の復讐なのはどうか。確かに読んでいて留飲は下がるのだけど、類型的っぽくて。そんなわけで全体的に可もなく不可もない話が続くなあ、と後半に差し掛かったら…やられました。「遺骨をめぐる年譜」淡々とした記述が続くが、一行毎に不安感が増していく傑作。その前の「リサイクル地蔵」、後の「この町は呪われている」と救いが無い話が続くのも実にいい。やはり怪談はこういう不穏なものを読みたいものです。2018/01/10

鬼灯の金魚草

29
今回も怪しい話ばかりで楽しい。「朝の滝壺」じわじわくる、冬にならなければ良いのだが。「生霊の左」こんな性格の悪い人が生霊になって悪さして、生身にも不快な思いをさせられるなんてヤな奴!「遺骨をめぐる年譜」なにやら不穏。2017/12/06

澤水月

23
グンマーブームは怪談にまで。土偶関係と虫周りなど里山怪系、殺人指南と生霊ノ左はかなり厭で怖い。長いものは冗長感2017/10/31

Kao

11
怪しく奇妙で不可思議な怪談が盛りだくさん。話におちが無い怪談は、本当に不思議で怖いです。体験者が生存しているのかどうなのか分からない、結果の見えない話や今現在も続いている怪異とかは特に。そんな怪談が多数ありました。朝の滝壺、リサイクル地蔵、魔橋などなど。生霊ノ左は生々しく身近で起こりそうで1番怖いかも。マサルの家、遺骨をめぐる年譜、ハート形土偶は読後冷や汗……。2017/12/20

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