内容説明
港町とマンパン砦の間に横たわる、誰のものでもないバク地方を舞台とし、そこで君は七大蛇を探し出して滅ぼさねばならぬ。七匹の大蛇はマンパンの大魔法使い直属の伝令であり、君の使命を報せに帰ろうとしているところなのだ。しかし何より大事なのは、君が生き延びることだ!初めての人が戦士として旅を始めるのに必要な情報はすべて与えられている。だが、剣の力より魔法の技が好みなら、出発の前に術をおぼえるために、この本の巻末に復刻された「魔法書」も必要になる。旅の第三段階にある読者は、決まり事の部分は飛ばし、すぐに冒険に飛び込むことができる。役柄、装備、そして経験は、前回の冒険のものがそのまま引き継がれる。
目次
初級および上級の遊び方
カーカバードの怪物との闘いかた
技術点、体力点、強運点
闘い
複数の怪物との闘い
闘いにおける強運の使い方
技術点、体力点、強運点の回復
サイコロの代わりに
魔法使い・術の使い方
リブラ―正義の女神
冒険記録紙
装備と食料
「諸王の冠」の言い伝え
魔法書
魔法使用上の規則
最も役に立つ術六種
著者等紹介
浅羽莢子[アサバサヤコ]
東京大学文学部卒。英ウォーリック大学修士課程修了。1978年「袋小路」で翻訳デビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tatsuya
4
数年ぶりの再読。ゲームブックの金字塔『ソーサリー』の第三巻。ボスである七匹の大蛇を、ゴールに辿り着くまでに何匹始末できるか、というゲーム要素が非常に魅力的な作品。七匹全部に会うためには通らない、いわゆる外れルートにも、色々と面白いイベントがあって凝っている。この新訳版は、基本的には好き(「記述」と「奇術」のジョークの訳なんかは拍手もの)だけど、「アルビル・マダルビル」だけは頂けないと思う。あと、巻末のベニー松山さんの解説が熱い。2009/07/18
ぴぽ
2
はじめにクリアしたときは三匹仕留めただけだったが、ゲームオーバーかと思っていたので拍子抜けしてしまった。七匹と出会うには全ての当たりルートを通らなければならないので相当難しい。大蛇と出会ったときはワクワクしたが相当強いので、普通に戦うとまず負ける。弱点が設定されているのがまた面白い。2020/05/18
冬至楼均
2
やはり魔法ナシだと行動の制限がきつい。あえて蛇を全滅させないのも面白い。2014/06/28
hryk
1
ゴールに到達すること自体はそう難しくはないけれど大蛇を7匹すべて倒すのは大変。何回も挑戦しなきゃいけない。2017/08/06