せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみ

マクブラットニィ，サム【文】〈ＭｃＢｒａｔｎｅｙ，Ｓａｍ〉/アッシャー，サム【絵】〈Ｕｓｈｅｒ，Ｓａｍ〉/吉上 恭太【訳】

徳間書店（2019/10発売）

• サイズ B4判／ページ数 32p／高さ 29cm
• 商品コード 9784198649609
• NDC分類 E
• Cコード C8797

内容説明

いまから５０年ほどまえのこと、メアリー・ローズという女の子が、おこづかいをためてクマのぬいぐるみをかいました。メアリー・ローズは、ぬいぐるみに「ウーウー」というなまえをつけて、どこへいくにも、いっしょにつれていきました。ところがある日、メアリー・ローズは、ウーウーを電車のなかに、おきわすれてしまったのです！わすれものおきばで、ウーウーは思いました。「きっと、だれか、おうちにつれていってくれるよ」いろいろな子どもたちの手にわたり、ぼろぼろになったウーウーは、やがて…？静かな感動をよぶ、クリスマスにおこった小さな奇跡の物語。

著者等紹介

マクブラットニィ，サム［マクブラットニィ，サム］ ［ＭｃＢｒａｔｎｅｙ，Ｓａｍ］
１９４３年、英国の北アイルランド地方に生まれる。トリニティ大学で歴史学と政治学を学ぶ。教師をしていた３０代の頃に子ども向けの本の執筆を始め、現在は執筆に専念

アッシャー，サム［アッシャー，サム］ ［Ｕｓｈｅｒ，Ｓａｍ］
英国で活躍する絵本作家。ウェスト・イングランド大学でイラストレーションを学び、２００８年卒業。はじめての絵本『Ｈａｖｅ　Ｙｏｕ　Ｓｅｅｎ　Ｓａｓｓｏｏｎ？』がケイト・グリーナウェイ賞、ウォーターストーン図書賞、子どもが投票するレッドハウス児童図書賞にノミネートされた

吉上恭太［ヨシガミキョウタ］
１９５７年東京に生まれる。週刊誌・児童書の編集者を経て、翻訳、小説の執筆など、幅広い分野で活躍（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[anne＠灯れ松明の火]

新着棚で。大切に大切にされていたのに、ひょんなことから、離れてしまったメアリーとウーウー。また出会うことはできるのか？　タイトルからハッピーエンドは予想されるが、途中は心配になってくる。クリスマス時期に読めるといいなあ。作者は「どんなに　きみが　すきだか　あててごらん」のマクフラットニイさん。

2019/10/26

[aiaimo`olelo]

子どものころ大切にしていた人形やおもちゃって、ありますか？お気に入りのシール、素敵な便箋、上手にできた折り紙、ちょっと大人の香りがしたビーズのヘアピン…そんないろんな大好きを入れた宝箱のことを、私は思い出します。子どもの時に大切なものがあった、そんなすべての方に読んでほしくなる絵本。　クマのぬいぐるみが辿った軌跡。持ち主の女の子に起きた奇跡。あたたかい気持ちになれると思います。　思い入れがあるということの幸せがわかるからこそ、お菓子のフィルム包装までとっておこうとする息子に強く言えない母…困った…　5歳

2021/02/02

[ゆっき]

クリスマスにおこった奇跡の物語。クマのぬいぐるみを買ったメアリー。足の裏に刺繍をしてもらったウーウーはメアリーの大切な友達。電車の中に置き忘れたウーウーと離れ離れになった後の物語は予想できますが、やっぱり幸せなラストは嬉しいです。世界一幸せなクマのぬいぐるみになって良かったね。

2022/12/11

[はるごん]

読友さんのレビューから気になりました。心が温かくなる素敵な絵本。大切にされていたウーウーをなくしてしまい、いろんな家に引き取られる。そして奇跡が起こる。奇跡が起きた時、感動して思わず涙が出そうでした。私にも大切なぬいぐるみあったかな？お小遣いではないけれど父に買ってもらったぬいぐるみ。結婚した時に一緒に持ってきて今も飾ってある。懐かしい気持ちになる素敵な絵本に出会えました。

2021/02/11

[うー]

＜絵本＞メアリー・ローズがこつこつお金をためて買ったくまのぬいぐるみウーウー。大切にしていたのに置き忘れてしまった。「そのうちまた誰かがぼくをつれていってくれるさ」と楽天的なウーウーが好きだ。 持ち主が次々にかわり、ぼろぼろになってしまったウーウーを新品みたいにつくろってくれたおもちゃ病院のおじさん、ありがとう！胸があつくなるラスト、クリスマスにぴったりの絵本だった。

2019/12/01