内容説明
「疎外」はマルクスのキーワード中のキーワードであった。だから、この概念を理解しなければ、マルクスを理解することはできない。マルクスの「疎外」の理解を妨げてきたのは新旧スターリン主義とそれらの諸変種(構造主義、物象化論)。本書はこれらの諸潮流を徹底的に批判するとともに、いかにしたらマルクスの疎外論の適切な理解が可能かを明らかにしている。今、本書を読まなければ、マルクスについて語ることはできない。
目次
1 マルクス疎外論の適切な理解のために(スターリン主義とマルクスの疎外論;『経済学・哲学草稿』と時代;『ドイツ・イデオロギー』における疎外論の発展;マルクスの疎外論と『資本論』 ほか)
2 マルクス『経済学・哲学草稿』の研究(日本における『経済学・哲学草稿』の研究;『経済学・哲学草稿』研究の躓きの石)
著者等紹介
岩淵慶一[イワブチケイイチ]
1940年生まれ。1964年東京大学文学部哲学科卒業。立正大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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