内容説明
著者は、研究生活の最盛期ともいうべき時期のほぼ20年間、日本の鉱山における鉱夫のきわめて特殊な職人的組織、友子制度について研究してきた。徳川期・明治期を『日本の伝統的労資関係―友子制度史の研究』で発表し、本書には「大正、昭和期の友子」を収録した。
目次
序章 「友子」研究の方法と課題
第1章 大正昭和期における足尾銅山の友子制度
第2章 大正昭和期における別子銅山の友子制度
第3章 昭和期における友子制度の変質と解体
第4章 昭和期の日立鉱山における友子制度の変質と衰退
第5章 明治末年大正初期の奉願帳制度の実態
第6章 大正期における友子の労働組合化について
第7章 戦後における友子制度
著者等紹介
村串仁三郎[ムラクシニサブロウ]
1935年東京生まれ。1958年法政大学社会学部(2部)卒業。1963年法政大学大学院社会科学科経済学専攻修士課程修了。1969年同博士課程単位取得満期退学(82年経済学博士取得)。法政大学経済学部専任助手、70年同助教授、80年教授。2006年3月同大学定年退職(同年4月法政大学名誉教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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