内容説明
詩人の人間像を解明しながら、その名首名作の真髄をとらえて懇切平明に説く漢詩鑑賞読本。陶淵明に始まり、唐時代を中心にして陸游に至り、日本のは江戸期の代表的詩人の作品をあげる。収録長短詩130首。
目次
古典の中の人間像(陶淵明―理想化されたイメージ;李白―虚像と実像;杜甫―李白との交遊;王維と孟浩然―隠逸生活の楽しみ;白楽天―詩に漂う閑雅な風味;寒山―風狂のうた;杜牧―絶句に非凡なセンス;陸游―妻を恋うる歌)
さまざまな詩の世界(樵父と漁父と牧童と―超俗世界の人々;隠者を尋ねて遇わず―山中の世界;父老と飲む酒―世俗の中での交情;辺塞詩の世界―戦争の非日常性を再認識;閨怨詩の風趣―「悩む女性」の美を詠う)
女性たちの境涯(王昭君と班〓〓―泣きぬれる美女;西施と楊貴妃―傾国の佳人;羅敷と子夜―強く明るい庶民の女性)
中国漢詩の旅(大唐の都長安―数々の史跡に古人を偲ぶ;三千年の古都洛陽―年々歳々人同じからず;成都に息づく杜甫の世界―武侯祠と浣花草堂;幻の黄鶴楼と武漢大橋―長江に浮かぶ詩人の面影;長沙を包む青楓の林―湘江に映える橘子洲の緑;洞庭湖と女神の伝説―うるわしいかな〓湘八景)
日本漢詩の特質(吉野と桜―風雅に発した詩心;芙蓉の雪―富士への率直な憧憬;雲か山か呉か越か―海洋文学の金字塔)
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