内容説明
ソビエトは50万人以上の日本兵および一般人を捕虜としてソ連へ連行し、数年間にわたって強制労働をやらせた。たくさんの日本人一般住民や戦争捕虜が死んだ。…捕虜たちにとっては見せかけでもよいから共産主義を受け入れることが帰国するための必要条件だった。本書は第二次世界大戦後にソ連支配地域において日本の一般人や将兵たちが経験したこと、アメリカ、イギリス、日本、そして国連当局による引き揚げ促進の努力、抑留者の日本帰還―を検証するものである。
目次
第1章 八月戦争
第2章 日本人入植者と赤軍
第3章 スターリン労働収容所の日本人
第4章 マルクス・レーニン主義思想の教育
第5章 引き揚げ促進の努力
第6章 日本へ帰る
第7章 総まとめ