出版社内容情報
業務効率化、生産性向上……。
人口減少時代のビジネス界においては、言うまでもなくこれらは、業界や規模の大小を問わず、あらゆる企業にとっての大きな課題です。
社会の変化、それに伴う働く人々の価値観の変化もまた、その必要性を大きく後押ししているでしょう。
今後、企業が市場での競争力をより高めていくためには、今の業務をより効率化することによる生産性向上がもはや〝社会の常識〟です。
「徹底したムダ排除」「フローチャートありきの作業」「マニュアル重視」がMamasan&Companyの働き方の基本です。
一般的な仕事は「時給」で測られます。しかし、私たちは作業に対する報酬を出来高=作業単価に落とし込み、効率化を究極的に突き詰め、働く人にとっての「納得解」を作り出しました。
シンクライアント(端末にデータを保存せず、サーバー側で処理を行うシステムのこと)を活用し、徹底した「コストダウン」を進め、ムダを排除して成果を挙げるまでの最短距離を進むには、「成果に直結すること」が何よりも大事なのです。
そして、その担い手が誰かといえば、それはずばり、家庭の主婦を中心とした在宅ワーカー、私たちの言葉でいう「ママさん」たちです。新しい働き方を「ママさん」たちが自ら作り出しているのです。
【目次】
はじめに
日本企業が直面している生産性の課題
テクノロジーだけでは解決できない人的資源の活用
従来型雇用モデルの限界
1
「新しい働き方宣言」
・なぜmamasanに辿り着いたのか
・日本型経営の課題
・5年後の世界
・上場企業での経験と気づき
・なぜmamasanという解決策に至ったのか
・「Valuable Job?」という概念の誕生
・優秀さとは―世の中の「優秀」と、私達が考える「優秀」の違い
・他者を尊重する、元気でいること→優秀さ
2
mamasanの仕組み、その1
・業務プロセス可視化による価値の創出
・ハイパージョブ型への進化
・作業IDと単価設定の革新性
・適正な離職率という新概念
・チーム編成の新理論
3
mamasanの仕組み、その2
・業務可視化が合理化には不可欠
・究極の無駄取り、合理化を在宅ママが実現
・時間がない人だから生産性が高まる理由
・約4000件の作業IDと、各作業に設定された単価
・RPAの導入により一部作業をロボットに置き換える
・最新のテクノロジーを在宅主婦が開発
・ジョブ型の究極系
・離職は悪いことではない
・優秀な定義はクライアントによって変わる
・正しい「チーム」を作る
・大阪のおばちゃんと長屋文化
・COSMOSという「デジタル上のアナログな仕組み」
テクノロジーと人の融合の重要性
・COSMOSの誕生背景
・デジタル時代のアナログコミュニケーション
・「大阪のおばちゃん文化」とテクノロジーの統合
・「ママジャイル開発?」の実践
4
導入事例
・?野屋ホールディングス
・ラクス
・ピット
・税理士法人トップ
・船井総研
・会計事務所ビジョン
5
今後の展望
・効率化を突き詰めたら、実は「人間関係」だった
・AIを活用するのは当たり前、AIにできないことを「力」に
・AIの時代に必要なアナログとは
・今後のmamasan
あとがき