出版社内容情報
2023年4月1日、将棋界に異色のプロ棋士が誕生しました。小山怜央四段は棋士養成機関である奨励会を経ずにプロになった戦後初の棋士です。
岩手県釜石市出身の著者は、高校生の時に東日本大震災の津波で自宅が流失するという困難に見舞われながらも、プロ棋士になるという夢をあきらめず、何度も壁に跳ね返されましたが「非正規コース」で夢を勝ち取ります。本書はそんな異色の棋士がこれまでの経験や想いを綴る初の著書です。
内容説明
奨励会制度導入後、奨励会への入会経験がなくプロになった棋士はいない。奨励会に入ることすらできなかったサラリーマンが夢を叶えた道のりを綴る初の著書。
目次
第1章 将棋との出会い―奨励会に挑戦
第2章 高校入学―東日本大震災
第3章 大学入学―二度目の奨励会挑戦
第4章 サラリーマン生活―プロ編入試験の受験資格獲得
第5章 プロへの挑戦
棋譜 棋士編入試験五番勝負
著者等紹介
小山怜央[コヤマレオ]
日本将棋連盟棋士(四段)。1993年岩手県釜石市出身、北島忠雄七段門下。8歳の時に将棋を始める。2008年に中学生将棋名人戦で3位になり奨励会を受験したが不合格。2014年に岩手県立大学3年で第70回全日本学生名人戦に優勝。2015年にアマチュア名人戦で優勝した。これにより、奨励会三段編入試験の受験資格を得て受験したが不合格。大学卒業後はSEとして民間企業に勤務しながらアマチュア棋戦で活躍。2021年4月、「将棋に集中したい」との考えから退社。その後、公式戦の成績が良い所からみて10勝5敗となり棋士編入試験の受験資格を得た。奨励会制度導入後、奨励会への入会経験がなく棋士編入試験の受験資格を得たのは初めて。2022年11月からの棋士編入試験で新鋭プロ棋士を相手に3勝(1敗)して棋士編入試験に合格し、2023年4月1日付でプロ棋士となった(岩手県出身としては初のプロ棋士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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