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内容説明
霞が関を捨てたキャリア官僚は腕一本で町や市を渡り歩く行政の職人「流しの公務員」になった。仕事は問題解決!累積債務を抱え「死人病院」と呼ばれていた市民病院を新築、再建。町を二分したバイパスルート路線問題を全員一致で解決する。仕切る会議はショーのように面白く、議論は白熱。住民も議員も設計士も医師も看護師も巻き込み、事態を変えていく。権威にもトップダウンにも頼らない、新しいリーダーシップ。仕事観が変わる!必読の実践記録!
目次
序章 「自分の仕事」をつくる
第1章 病院再生
第2章 霞が関の憂鬱
第3章 流しの公務員の誕生
第4章 トイレを磨く
終章 流しの公務員「仕事の流儀」
著者等紹介
山田朝夫[ヤマダアサオ]
1961年、東京都港区生まれ。1986年、東京大学法学部卒業後、自治省入省。鹿児島県庁、衆議院法制局、自治省選挙課、大分県公害規制課長、同財政課長、自治大学校教授を経て、97年大分県久住町勤務。キャリア官僚として初めて町の一般職に。以後、「流しの公務員」を自称。大分県臼杵市地域再生プロデューサー、愛知県安城市副市長を経て2010年、同県常滑市参事。12年、同市副市長。苦境に陥っていた常滑市民病院を新築、再生させる。15年から社会医療法人財団新和会八千代病院(安城市)理事兼法人事務部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
32
型破りキャリア官僚の挑戦。前半の市民病院の再建はほんとにドラマ化したら面白いかもと思わせましたが、後半「掃除に学ぶ会」が出てきたあたりからトーンダウン。あの会はなーんか思想が正しすぎて怖いのよね…。2017/02/21
宇宙猫
29
★★ 読み始めて自慢話かと思ったけど、常滑市民病院が舞台だったから興味を持って読めた。後半は、それ以前の経験談で面白くなかった。やったことは凄いのかもしれないけど、元官僚の人って上から目線と言うか偉そうに書いてあるから自慢っぽくってうんざりしちゃう。2017/01/23
かず
22
面白い‼️この本が面白いと感じられる公務員は、役所の中でかなりの変わり者だと思われている方だと思います。私自身も「役所にはあまりいないタイプ」と言われたことがあり、著者の発想、行動に諸手を挙げて賛同するタイプです。公務の目的は法令規則の基準を守ることではなく、「いかに社会を良くするか」です(筆者はキャリアなので作る方ですが。)実際に社会の幸福度が向上しなければ、仕事をしていないも同然です。新しいことを始めると、必ずカウンターがありますが、そんな時に協力してもらえる徳を身に付けるよう精進したいと思います。2019/10/19
まる@珈琲読書
14
★★★★★ ■感想:タイトルと表紙がイマイチでこれまで手に取らなかった本。ブックオフで何気なく立ち読みすると、面白くてそのまま購入。ただ、普通の公務員にはウケないのでは。コアな層を狙ったのだろうか。自治省のキャリアに加えて能力と行動力が土台にある成功だろうが、学びの多い本だった。 ■学び:仕事とは問題を解決すること。問題とはあるべき姿と現状のキャップ。問題には、見える問題、探す問題、つくる問題の3つがある。何のためにを3回繰り返す。自分がいなくても成果が出る組織をつくる。 ■行動:数字、ゴール、物語、現場2020/02/02
まゆまゆ
12
旧自治省のキャリア官僚が地方の現場で問題解決に奔走した様子を語るエッセイ。関係者にいかに当事者意識を持ってもらうことが重要かを語り、そのためにお上の上から目線ではなく対等の立場で議論に巻き込んでいく必要性を説く。仕事とは問題を解決することである、事に仕えるのが仕事であり、人に仕えるのではない、というフレーズは噛みしめたい。2017/08/07
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