出版社内容情報
mitosaya 薬草園蒸留所ができるまで。古書店の経営やブックセレクトなど本の世界で活躍してきた著者が蒸留家に転身し、千葉県大多喜町の薬草園跡に蒸留所をつくるまで。
内容説明
mitosaya薬草園蒸留所ができるまで。古書店の経営やブックセレクトなど本の世界で活躍してきた著者が蒸留家に転身し千葉県大多喜町の薬草園跡に蒸留所をつくるまで。
目次
第1章 自分を表現できる「技術」を探す(ぼくが本屋を辞めたわけ;生活という表現に魅了されて ほか)
第2章 蒸留家見習い、ドイツで修業する(蒸留の仕事は干し草づくりから?;都会では得られないものを求めて ほか)
第3章 蒸留家への道(mitosaya始動;やわらかく、ゆっくりと、いっしょに働く ほか)
第4章 最初の一本(蒸留所、完成;美しい銅製の蒸留機がやってきた ほか)
著者等紹介
江口宏志[エグチヒロシ]
蒸留家。1972年、長野県生まれ。2002年にブックショップ「UTRECHT」をオープン。2009年より「TOKYO ART BOOK FAIR」の立ち上げ・運営に携り、2015年に蒸留家へと転身。2018年に千葉県夷隅郡大多喜町の元薬草園を改修し、果物や植物を原料とする蒸留酒(オー・ド・ビー)を製造する「mitosaya薬草園蒸留所」をオープン。千葉県鴨川市でハーブやエディブルフラワーの栽培等を行う農業法人「苗目」にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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rosetta
24
まさに1年前2019.4.14にこちらのオープンディに行ってきた。その時話を聞いていて自分の知っている醸造家の人達と随分印象が違うなと思った。理想とする美味しいお酒を作ることに情熱を傾けると言うよりも何が出来上がるか分からないけれど、分からないその過程を楽しもうと言う姿勢に見えた。そしてこの本を読んで納得。何しろタイトルが「なることにした」なのだから。酒造りそのものよりも酒造りに携わる自分に憧れているような。ニューエイジとかに近い生活を求めているのかなと。たまたまその過程で美味しいお酒が出来たらいいよね。2020/04/13
kao
12
蒸留家って何?と見かけたことのない本が平積みされてたのでさらっと読んだら、元本屋さんの江口さんの表現の巧みさに引き込まれてお持ち帰り。食と生活。当たり前にフォーカスすることの豊かさ。香りと味の錬金術師、蒸留家。後半はお酒の話が続きますが、お酒に詳しくなくても、一から何かを作り出したい!と思ってる方には特におすすめ。そんな私にもドンピシャでまたゆっくり読み返します。養蜂も憧れる〜2019/12/14
qoop
8
発行部数の少ない現代美術書を扱う個性的な書店経営から一転、日本では知る人の少なさそうなボタニカルブランデーの蒸留家を目指した著者が、その経緯を記したエッセイ集。著者の転換はいわばイベントからプロダクトへの志向の変化、ということになるのだろ。一回性のパフォーマンスから具象へ向かう転身とイメージが重なる。流行でなく潮流と呼ぶべき時代の空気感が見えるようで興味深い一冊だった。2020/07/09
nobu23
5
書店員から蒸留家へ転向した著者による、蒸留所を作り上げるまでの話。なかなか珍しい仕事なのでへえと思いながら楽しんで読めた。2024/09/16
DK-2084
4
★★★★☆2021/09/04