内容説明
近年の驚異的な中国の躍進に対して、様々な脅威論が登場した背景を分析。さらに、円・ドル・人民元の競争と協調の観点から、また政治外交あるいはグローバル経済の視点から、日本、米国、中国の関係をEUも交えながら詳述する。
目次
第1部 躍進する人民元にどう向きあうか(主体性に欠ける日本の主張;論理の使い分けに巧みな米国;長期的な視野に長けたEU;アジアと華僑・華人の立場)
第2部 円・ドル・元の新時代へ(変動を繰り返すか円とドル;いずれ安定か円と元;変動の予感がする元とドル;円・ドル・元を考えるポイント)
開かれた経済圏の開かれた通貨体制へ
著者等紹介
菊地悠二[キクチユウジ]
1942年(昭和17年)、東京に生まれる。1965年、東京大学法学部卒業。東京銀行(現東京三菱銀行)入行。東京、大阪、ロンドン、アムステルダム、香港、ソウルで国際金融業務を経験後、93年より調査部長。イェール大学客員フェローを経て、96年より帝京大学経済学部兼大学院教授。専攻、国際金融論、国際経済論。2000年、経済学博士
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