出版社内容情報
絵は、身体で感じる感覚を伝える広義のことばの一種、ビジュアル・ナラティヴ。多様な文化、人々の描いた人生のイメージ画を織物見本のように収載。それをことばにする作業との往還を通して、人生を生きる多様で複雑なプロセスを深く味わう醍醐味。
内容説明
ビジュアル・イメージとことばをいきいき往還して、多様な人生地図から生のプロセスを深く味わってみよう。ビジュアル・ナラティヴとは、視覚イメージとことばによって語ること。ことばにならない感覚を共感的に伝えるビジュアル・ナラティヴの理論と方法論を初めて明確にした本。多文化の人々が描いた「人生のイメージ地図」は、人生の多様性を実感させ、新しい人生観を生成する。
目次
1 ビジュアル・ナラティヴの心理学―時空間と身体イメージ(ビジュアル・ナラティヴとは何か;場所と身体イメージ―天地のあいだと「立つ」「坐る」「寝る」図像;ビジュアル・ナラティヴと時空間―時間概念を問う)
2 イメージ画のフォーク心理学―「この世とあの世のイメージ」多文化研究より(いのちサイクルの心理学を;基底概念とものの見方;ビジュアル・ナラティヴとしてのイメージ描画法 ほか)
3 「人生のイメージ地図」多文化研究―日本、イギリス、オーストリアの描画より(「人生のイメージ地図」―目的と方法論;結果のまとめ―モデル生成と基本形;上昇ストーリー―垂直移動 ほか)
著者等紹介
やまだようこ[ヤマダヨウコ]
山田洋子。1948年、岐阜市で生まれ、山と川のある風景を見て育つ。名古屋大学大学院修了、教育学博士。京都大学名誉教授、立命館大学OIC総合研究機構上席研究員。日本質的心理学会元理事長。専門は、生涯発達心理学、もの語り(ナラティヴ)心理学、文化心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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