出版社内容情報
日経平均株価がバブル高値を超えるまでに34年。何故これほどの期間が必要だったのか――。ガバナンスは問われず、顧客尊重の意識も低かった日本証券業界のひずみが音を立てて噴出した1997年11月。山一証券の自主廃業こそが時代転換の瞬間だった。あの日、破綻の現場にいた日本経済新聞の編集委員が証券業界と市場の変遷を語る。
【目次】
プロローグ 自主廃業の夜
第Ⅱ部 山一前
第1章 グローバルとの遭遇
第2章 PKOの時代
第3章 自由化への抵抗
第4章 会計が迫った開国
第5章 1997年
第Ⅱ部 山一後
第6章 日本版ビッグバンの虚実
第7章 ファンド資本主義
第8章 リーマン・ショック
第9章 「失われた歳月」の終わり
第10章 グローバルを超えて
エピローグ 破綻ロード再訪
内容説明
バブルの生成・崩壊から日経平均高値更新までの軌跡。ガバナンスは問われず、顧客尊重の意識も低かった20世紀の日本証券業界。バブル崩壊後の株価低迷にのたうつ証券業界のひずみが音を立てて噴出したのが1997年だった―。日経平均は2024年になってようやくバブル超えを実現したが、何故これほど時間を要したのか。日本を震撼させた山一証券自主廃業劇を分岐点ととらえ、日本の証券業界がどのように変わったのかを、日本経済新聞編集委員が取材秘話も交えて詳述。
目次
第1部 山一前(グローバルとの遭遇;PKOの時代;自由化への抵抗;会計が迫った開国;1997年)
第2部 山一後(日本版ビッグバンの虚実;ファンド資本主義;リーマン・ショック;「失われた歳月」の終わり;グローバルを超えて)
著者等紹介
小平龍四郎[コダイラリュウシロウ]
日本経済新聞編集委員。1988年早稲田大学第一文学部卒業。同年日本経済新聞社入社。証券部記者として「山一証券、自主廃業」や「村上ファンド、初の敵対的TOB」などを取材・報道。欧州総局、証券部編集委員、論説委員、アジア総局編集委員などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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