出版社内容情報
マーケティングにおける手法として紹介されることが多かったフォーカスグループを、質的研究におけるデータ収集方法の柱の一つとして位置づけ、他の質的手法といかに組み合わせるか、フォーカスグループの強みをどう活用するかを理論と実践から解説。
内容説明
質的研究法としてのフォーカスグループをどうやって行い、どのように分析するのか。グループインタビューとしてフォーカスグループを研究に用いたい人に向け、非常に実際的・具体的な内容となっている。サンプリング、文書化、司会進行の実際的な問題について懇切に解説するとともに、発話内容の分析に加え、発話行為の動的分析など、多様な分析法を紹介。フォーカスグループの強みを活かし、実践的研究の新たな可能性を開く本。
目次
1章 フォーカスグループの紹介
2章 フォーカスグループの実際
3章 フォーカスグループの背景
4章 研究デザイン
5章 サンプリング
6章 データの生成
7章 倫理と契約
8章 フォーカスグループのデータを理解する
9章 フォーカスグループを最大限に活かす
著者等紹介
バーバー,ロザリン[バーバー,ロザリン] [Barbour,Rosaline]
イギリス・オープンユニバーシティ名誉教授。専門は質的研究法、医療社会学。医療メディアの社会学者として、母子保健やHIV/AIDS、肥満、ガン等、さまざまなトピックについて研究している。社会と臨床が交差する領域での研究が多く、学問的・理論的枠組みを発展させ、問い直し続けている。質的研究、特にフォーカスグループと厳密性の問題に関心がある
大橋靖史[オオハシヤスシ]
淑徳大学総合福祉学部教授。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程退学、博士(文学)。専門は質的研究法、ディスコース心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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