出版社内容情報
技術革新に伴い、社会人の大学院リカレント(回帰)教育の重要性が指摘されている。しかし日本では普及するに至っていない。日本の社会人の知識レベルの現状と社会人大学院教育の実態を調査し、「トリプルループ学習」という学び直しのモデルを提示。
内容説明
社会人が大学院で学ぶと、どのように職業能力が高まり、企業の業績につながるのか。科学技術革新の時代、職業キャリア50年を見据え、大学院リカレント教育への関心が高まっている。日本の社会人の知識レベルの現状と社会人大学院教育の実態を丹念に調べ、職業経験と学術が絡みあって知識を創造し活用するための学び直しの理論、「トリプルループ学習」を提示。科学を学びたい社会人、社会人大学院関係者、働き方改革を進める政策・企業関係者のために。
目次
1章 世界から見た日本の社会人の知識レベルの見劣り(世界から見た日本の社会人の知識レベルの見劣り;社会人・企業・大学院の視点から見た、社会人大学院リカレント教育の量的拡大を阻む要因)
2章 国内外の事情が示す大学院リカレント教育の必要性(世界平和を目指す人道的立場―国際成人教育会議より;「持続可能な開発」という世界発展のパラダイム転換 ほか)
3章 大学院教育と社会の間の知識循環―トリプルループ学習モデル(先行事例としての米国の大学院教育;日本型成功モデルを生成するための背景知識 ほか)
4章 事例研究―専門職大学院ビジネススクールにおける社会人大学院生の学習経験(知識移動;四つの研究の枠組み ほか)
5章 成功モデル「層化的トリプルループ学習モデル」の生成と可能性(1章から4章までのまとめ;層化的トリプルループ学習モデルの生成 ほか)
著者等紹介
豊田香[トヨダカオリ]
2018年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)。現在、拓殖大学別科・特別非常勤講師。専門は、社会教育(キャリア発達・社会人大学院教育・グローバル教育)/質的研究方法論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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