内容説明
「私は誰だろう?」と問いかけると、様々な私(アイデンティティ)が見えてくる。アイデンティティと切っても切り離せないフェイス(面子)。ありたいと思う自分のイメージと、他者が思う自分。シェイムとプライドのバランス。コミュニケーション・スタディーズのエッセンスを、キーワードで解説。日常生活にも役立つ一冊。
目次
1 コミュニケーションとは何か?―シンボルを構築し、共有し、再構築するプロセス
2 アイデンティティとコミュニケーション―切っても切り離せない仲
3 アイデンティティの顕在化・潜在化―アイデンティティはいつどのように顕かになるのか?目立たなくなるのか?
4 コミュニケーション調整―私たちはどのようにコミュニケーションを調整するのか?
5 フェイスとは何か?―日常生活のなかのアイデンティティ
6 コンフリクトの背後に何があるか?―見え隠れするフェイス
著者等紹介
末田清子[スエダキヨコ]
東京生まれ。立教大学社会学科卒業。カンザス大学大学院社会学科修士号(MA)、カリフォルニア州立大学フラトン校スピーチ・コミュニケーション学科修士号(MA)、英国ランカスター大学応用社会学科博士号(Ph.D.)を取得。北星学園大学助教授を経て、青山学院大学国際政治経済学部国際コミュニケーション学科教授。異文化コミュニケーション学会、日本コミュニケーション学会、異文化間教育学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
コミュニケーションとは何か?―シンボルを構築し、共有し、再構築するプロセス シンボル―恣意的かつ慣習化されているしるし イデンティティとコミュニケーション―切っても切り離せない仲 アイデンティティの顕在化・潜在化 コミュニケーション調整―私たちはどのようにコミュニケーションを調整するのか? フェイスとは何か?―日常生活のなかのアイデンティティ コンフリクトの背後に何があるか?―見え隠れするフェイス 2021/12/28
かとたか
0
コミュニケーション研究のテキストはいくつもあるが、本書は特にわかりやすく、面白かった。一人の著者により書かれているので、話題に偏りはあるが、一貫性もある。メディアなどの話題はあまりなく、その代わり、faceとidentityについての議論が多い。とても内容が充実していた。2022/02/08
こけこ
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コミュニケーションには、相互のフェイスのバランスが大事。毎日のコミュニケーションを細かく見ていくと、様々なフェイスを考えながら、行っているんだなあ。2022/01/05