内容説明
科学技術とは社会にとってどのような営みなのか、どう理解すればよいのか。現代社会はテクノサイエンスからできている。その迷路に切り込むための最先端の手法、科学技術社会学(STS)のエッセンスを自然、境界、参加等、7つのキーコンセプトを中心に、理論と実践の両面からひも解く、画期的な入門書。
目次
1章 自然
2章 境界
3章 過程
4章 場所
5章 秩序
6章 未来
7章 参加
著者等紹介
日比野愛子[ヒビノアイコ]
弘前大学人文社会科学部准教授。専門は科学技術社会学、社会心理学(グループ・ダイナミックス)
鈴木舞[スズキマイ]
慶応義塾大学グローバルリサーチインスティテュート所員/東京大学地震研究所外来研究員。専門はSTS、文化人類学
福島真人[フクシママサト]
東京大学大学院情報学環教授。専門は科学技術社会学、現代アート研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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無重力蜜柑
9
STSといえば科学技術社会論が定訳だが、日本は市民参加論などSTSの中でも限られた分野を中心に導入したため、この訳語にもそういう狭いイメージがついている。そこで、欧米のもっと広い「社会科学としてのSTS」を最先端の動向まで総覧するため、科学技術社会学という訳語を使ったのだという。訳語が乱立するのはあまり良い傾向とは思えないのだが、拘るだけあって内容は新鮮かつ面白い。マートンやソーカルなどのお決まりのテーマを取り上げるのではなく、七つの特徴的な切り口から最先端の研究や概念を社会科学として論じる。2022/06/11
くらーく
2
STSねえ。さっぱり頭に入ってこないわ。読むのに頭を使う分野なのかねえ。2021/09/05
文狸
1
自分自身の関心領域がどこかを探りながら読んだ。STSがいろいろチラつきながらこれまで読書してきたが、STSをメインテーマにした本を読むのはなかなかなかったように思うので、概念整理に役立った。2022/01/29
Riko
1
図書館で借りた2021/09/20