内容説明
不知火海民衆史、ここに有終。画期的共同研究『水俣の啓示』収載の「不知火海民衆史序説」の元となった、不知火海沿岸での古老たちへの聞き書きを集成。渚の語らいがよみがえる聞き書き篇。各論的位置づけ。
目次
熊本水俣病裁判原告団代表 渡辺栄蔵翁の記録
創生記の水俣―前田千百聞き書
明治・大正の水俣―前田千百聞き書
獅子島にて―湯元クサノ聞き書
女島にて―井川太二聞き書
きれぎれの思い出―杉本栄子聞き書
御所浦島にて―白倉幸男聞き書
漁師八十年―下田善吾聞き書
不知火海総合学術調査団のころ―色川大吉聞き書
著者等紹介
色川大吉[イロカワダイキチ]
1925年(大正14年)千葉県生まれ。歴史家。東京大学文学部卒業。東京経済大学名誉教授。「民衆史」の開拓、「自分史」の提唱などで注目を集め、水俣病事件調査や市民運動にもかかわる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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