内容説明
親・子にとって「溢れる愛」は幸せ?少子時代、母がなんでも子の要求を満たせば、愛情の過剰供給・過剰摂取になりかねない。動物行動学とフィールド研究が教える、近づきすぎず、遠すぎない、ほどよい親子の距離とは?周囲の関与とは?
目次
第1章 動物研究と母子関係―母子関係は愛だけでは語れない
第2章 子別れ=Push型遠心性―親と子が反発するとき
第3章 ヒトの「子別れ問題」―食と睡眠をめぐる葛藤
第4章 アロマザリング=Pull型遠心性―その進化と発達
第5章 ヒトのアロマザリング―母親だけが育てるのではない
第6章 求心性に埋め込まれた遠心性―そのせめぎ合いと統合
第7章 子育てからコソダテへ―総合考察
著者等紹介
根ヶ山光一[ネガヤマコウイチ]
1977年大阪大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学助手、武庫川女子大学講師・助教授等を経て、早稲田大学人間科学学術院教授。その間英Edinburgh大学、同Strathclyde大学、仏Toulouse大学客員教授。博士(人間科学)。発達科学研究教育奨励賞(1990)、発達臨床研究賞(2006)、こども環境学会賞論文賞(2007)を受賞。専門は発達行動学。長年「子別れ」をキーワードに、ヒトを含む霊長類の母子における反発性をふまえた相互自立発達を研究してきたが、最近はそれにアロマザリングを加え、母子の遠心性の問題として求心性とともに包括的見地から考察している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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