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内容説明
境界を超えて“リアル”に触れる。ポーの描く恐怖はなぜ今なおわれわれに響くのか、その本質はどこにあるのか。分身物語、庭園幻想、宇宙論などをとおして、その核心に迫る。
目次
第1部 自己と分身(分身と死―「ウィリアム・ウィルソン」と「群集の人」;都市の欲望―「群集の人」と探偵小説の誕生)
第2部 破滅へと誘う力(黒猫の棲む領界;生を破壊する力―「告げ口心臓」における不安のありか;フィードラーの“暗黒の力”再考―ポーと悪の問題)
第3部 生のなかの死、死のなかの生(妖精のカヌー、地の精の城―ポーの幻想の風景;ポーにおける“生きられる時間”;死なない身体の喜劇―ポーにおける笑いと不気味なもの)
第4部 宇宙へ向かう想像力(『ユリイカ』における限界の思考―科学の言説と詩の言語;空飛ぶ時代の墜落の夢想―「ハンス・プファールの無類の冒険」)
第5部 無気味と死をめぐる文化表象(ポーと映画;疫病のナラティヴ―ポー、ホーソーン、メルヴィル)
著者等紹介
西山けい子[ニシヤマケイコ]
1959年生まれ。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得退学。専門はアメリカ文学。龍谷大学教授を経て、2013年より関西学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。