内容説明
毎日10万単位のコメントが投稿されるニュースサイトのビッグデータ、場所や時間を共有しないオンライン交流のログなど、“現代”を分析する民族誌には方法論的革新が不可欠である。定性・定量の両面から、多時的・多所的なデータを分析した、複合的エスノグラフィーの集大成!
目次
1 ネットワークコミュニケーション/エスノグラフィー/ハイブリッド・エスノグラフィー(ネットワークコミュニケーション研究;ネットワークコミュニケーションの特性;NC研究におけるエスノグラフィーアプローチの展開;「ヴァーチュアル・エスノグラフィー」と「デジタル人類学」のあいだ;デジタル世界における対称性の拡張―知識産出様式としてのエスノグラフィー革新の方向性 ほか)
2 ハイブリッド・エスノグラフィーの実践(VAP(Virtual Anthropology Project)―ソーシャルメディア利用の日米デジタルネイティブ比較
ワイヤレス・デバイド―ユビキタス社会の到来と新たな情報格差
ネット世論の構造)
著者等紹介
木村忠正[キムラタダマサ]
東京大学大学院総合文化研究科文化人類学専攻修士課程修了、修士号取得。2010年6月ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院人類学部よりPh.D取得。早稲田大学理工学部教授、東京大学大学院総合文化研究科教授などを経て、立教大学社会学部メディア社会学科教授。CS朝日ニュースター「ニュースの深層」キャスター、総務省情報通信審議会専門委員などを歴任。インターネットを中心としたデジタルネットワークの社会的普及に伴う社会文化の変容を複合的に探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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