発達科学ハンドブック<br> 社会的認知の発達科学

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発達科学ハンドブック
社会的認知の発達科学

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  • サイズ A5判/ページ数 297p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788515758
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C1011

出版社内容情報

◆関係性から認知の発達を探る

 ヒトの赤ちゃんは、どのようなプロセスを経て自己と他者を認識し、他者の心を理解する能力を獲得していくのでしょうか? 近年、ヒトは関係性の中で発達するという観点から、社会的認知、つまり「他者の行動や心的状態を予測し、観察し、解釈する能力」に関する発達研究が、一気に加速しています。主要なテーマである「心の理論」「共同注意」などの研究成果は、社会的認知の障害といわれる自閉スペクトラムの特性理解のためにも欠かせません。本巻では、発達心理学を中心に、神経科学や比較認知科学など各分野における第一線の研究者が国内外の最先端の研究を紹介し、今後の課題を明らかにしていきます。

社会的認知の発達科学─目次



『発達科学ハンドブック』発刊にあたって



序 章 社会的認知の発達科学 ― 尾崎康子

 第1節 社会的認知の発達科学に関する研究動向

 第2節 社会的認知発達の研究課題

 第3節 本巻の目的

 第4節 本巻の構成

 第5節 社会的認知発達と自閉スペクトラム症



第?部 社会的認知とは



第1章 社会的認知と心の発達――――― 森口佑介

 第1節 心の理論

 第2節 心の理論の発達機構 

 第3節 心の理論と実行機能,言語機能

 第4節 社会的認知の連続性 

 第5節 視線計測を用いた誤信念理解 

 第6節 社会的認知の脳内機構 

 第7節 社会的認知の脳内機構の発達 



第2章 社会的認知発達の連続性――――― 板倉昭二

 第1節 発達における連続性 

 第2節 乳幼児期における社会性の発達 

 第3節 社会性の発達における領域固有性 

 第4節 社会的認知の連続性 

 第5節 今後の展望 



第?部 社会的認知の生物学的基盤



第3章 生物知覚の脳内機構―― 平井真洋

 第1節 生物学的知覚 

 第2節 生物学的知覚を支える脳内機構と発達変化 



第4章 顔認知の神経基盤――――――― 大塚由美子

 第1節 成人の顔認知の神経基盤

 第2節 乳児の顔認知の神経基盤 



第5章 心の理論に関する脳内機構―――― 守口善也

 第1節 心の理論とその背景 

 第2節 脳機能画像 

 第3節 心の理論に関するニューロイメージング研究 

 第4節 ニューロイメージングからみた心の理論の諸相 

 第5節 結論に代えて――脳機能局在論とその限界 



第6章 共感と向社会的行動の生物学的基盤―― 大西賢治

 第1節 共感の発達 

 第2節 向社会的行動の発達 

 第3節 神経伝達物質と遺伝子 

 第4節 共感,向社会的行動の理解に発達科学が果たした役割と今後の展望 



第7章 霊長類の社会的認知― 服部裕子

 第1節 霊長類における他者理解の基盤 

 第2節 霊長類における利他行動 



第8章 イヌの社会的認知――― 黒島妃香・藤田和生

 第1節 イヌとヒトとの関係性と共進化 

 第2節 イヌの社会的知性 

 第3節 今後の課題 



第?部 社会的認知発達の諸側面



第9章 発達初期の社会的認知スキル――― 鹿子木康弘

 第1節 顔,表情,視線,動きなどの認知 

 第2節 行為者の認知 

 第3節 乳児の道徳的判断 

 第4節 他者への情緒的信号の発信 



第10章 模倣――――――― 明和政子

 第1節 模倣の起源と発達 

 第2節 模倣の認知理論――「生得説」と「経験説」 

 第3節 模倣とミラーニューロン 

 第4節 模倣の社会的認知機能 



第11章 自己と他者―― 佐藤

 第1節 身体に感じる自己の感覚

 第2節 意図する主体としての自己の感覚 

 第3節 他者とのかかわりの中での自己の感覚 



第12章 共同注意―― 岸本 健

 第1節 共同注意とは何か 

 第2節 乳幼児による養育者との共同注意の形成を促進する要因 

 第3節 共同注意が乳幼児と養育者にもたらすもの

 第4節 まとめと今後の課題 



第13章 心の理論―――――――― 郷式 徹

 第1節 誤信念課題への反応 

 第2節 他者の志向的行動への注意 

 第3節 他者の行動の直感的予測 

 第4節 誤信念の理解 

 第5節 児童期の心の理論の発達 

 第6節 心の理論の発達段階説 



第14章 感情認知― 溝川 藍

 第1節 幼児期・児童期の感情理解の発達 

 第2節 感情理解と社会的認知の発達,社会的アウトカムとの関連 

 第3節 今後の展望 



第15章 児童期以降の社会的認知― 林 創

 第1節 児童期以降の心の理論 

 第2節 児童期以降の社会性の発達 

 第3節 今後の検討 



第16章 語用論的コミュニケーション―― 松井智子

 第1節 語用論的コミュニケーションとは 

 第2節 伝達意図の理解と推論的発話解釈 

 第3節 語用論的コミュニケーションの発達と障害 



第?部 社会的相互作用



第17章 社会的相互作用とは:共有表象を生み出す基盤―――――― 大藪 泰

 第1節 乳児の有能性の発見 

 第2節 親子の社会的相互作用の構成要因

 第3節 社会的認知発達の基盤としての社会的相互作用 

 第4節 四項関係としての社会的相互作用 



第18章 養育者による発達初期の社会的やりとりの支え―― 篠原郁子

 第1節 発達早期の子ども・親・親子の特徴 

 第2節 相互作用における子どもと親の調和 



第19章 二項関係と三項関係  中野 茂

 第1節 「見られる」ことと自己意識の情動喚起 

 第2節 自他関係とインターサブジェクティビティ 

 第3節 「自?他」関係から「自?他?プラス」関係への発達 

 第4節 二項関係と三項関係の境目 



第20章 社会的関係と心の理論発達 東山 薫

 第1節 親子関係と心の理論発達 

 第2節 きょうだい関係と心の理論発達 

 第3節 ピア関係と心の理論発達 



人名索引

事項索引

編者・執筆者紹介

装丁 桂川 潤

日本発達心理学会[ニホンハッタツシンリガッカイ]
編集

尾崎 康子[オザキ ヤスコ]
著・文・その他/編集

森口 佑介[モリグチ ユウスケ]
著・文・その他/編集