出版社内容情報
中江 桂子[ナカエ ケイコ]
内容説明
「理性」「進歩」を主導概念とした啓蒙主義の時代に、モンテスキューは、多様性と不協和音こそが自由の証しだと主張した。同質化し不寛容になってゆく現代の閉塞情況に、新風を吹き込む意欲作。不協和音のないところに自由はない!
目次
第1部 抵抗と呪縛―普遍概念をめぐる格闘(ボシュエ―あるいは近代への精神的転回について;揺るがす力と揺らぐ挑戦―啓蒙主義;忘れられた幸福―コントの実証主義と社会学;法と法則の二元論へのとまどい―モンテスキューとデュルケム)
第2部 多様性と相互性―モンテスキューの相対主義(社会は分裂していなければならない;不合理ではない、しかし理解不可能―自然法;愛と矛盾―有機体はうごめく;自由の多層性と社会の力学)
著者等紹介
中江桂子[ナカエケイコ]
法政大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。現在、成蹊大学文学部教授。専門は、社会学、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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