内容説明
友人、恋愛関係、組織、コミュニティ、インターネット、孤独―人間のつながりのあり方とその影響力を研究するネットワーク分析の理論、方法と留意点、実証研究の現在を、キーワードで平易に解説。
目次
1 パーソナルネットワークの調べかた(関係がもたらすもの―ネットワークへの期待;関係の欠如がもたらすもの―ないものの効果 ほか)
2 パーソナルネットワークに関する論争(ソーシャルキャピタル―関係に内在する力;橋渡し型と結束型―人的ネットワークの型と性質 ほか)
3 パーソナルネットワーク研究の最前線(結婚願望とネットワーク―選択のトレードオフ;転職とネットワーク―本人・上司・職場 ほか)
4 パーソナルネットワークの設計とデザイン(雪崩は止められるか―私語のカスケード;ネットワークの形成メカニズム―成長するネットワーク ほか)
5 パーソナルネットワーク研究の倫理と展望(パーソナルネットワーク調査の倫理―関係の顕在化の問題;異分野に学ぶ、異分野と競う―関係研究の融合へ ほか)
著者等紹介
安田雪[ヤスダユキ]
1963年東京生まれ。1986年国際基督教大学教養学部卒業。1993年コロンビア大学大学院社会学部博士課程修了(Ph.D.)。立教大学社会学部助教授、東京大学大学院経済学研究科・ものづくり経営研究センター准教授などを経て2008年より関西大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひとまろ
4
何年か前に興味を持っていた分野。 人的ネットワークである。 近年ではSNSが顕著でしょう。 人は誰と誰がどのように繋がっているのか? それをシステム化するとどうなるのか? またネットワークビジネスのことなんかも記載あり。 6次の隔たりとか・・・。 いまだに解明されていない分野の研究とかもあり これはまだまだ発展途上の研究分野なんだね。 2013/12/22
Go Extreme
2
パーソナルネットワークの調べかた: 関係がもたらすもの 関係の欠如がもたらすもの 関係定義と効果計測 パーソナルネットワークに関する論争: ソーシャルキャピタル 橋渡し型と結束型 ランダムネットvs凝集的ネットワーク 認識vs実際のネットワーク パーソナルネットワーク研究の最前線: ネットワーク上の伝播 6次の隔たり電子版 パーソナルネットワークの設計とデザイン: 私語のカスケード 関係のアフォーダンス パーソナルネットワーク研究の倫理と展望: 関係の顕在化の問題 ―関係研究の融合へ 研究の暗黙知2022/01/04
S.E.
2
ざっと読み。システム生物学と社会学の架け橋のような位置付けにあるのが「パーソナルネットワーク」なのかもしれない。とはいうものの、両方あまり知らない分野なので、見当違いかもしれない。前著「ネットワーク分析」から読めばよかったが、そもそもなんでこの本を手にしたか覚えていないので、いつか読もうかな、ぐらいの調子2021/09/01
ヒカリ
2
パーソナルネットワークって。関係から分かる社会の構図、構造。何か勉強したはずだ。人生のうち勉強、学習時間を日にちで割ると3分もいかないはずだ。何も身についているわけがない。でも関係が属性よりも重要なのでは?もしくは関係からからしかアプローチ出来ないこともあるのではという課題感も。2020/10/06
茎沢
2
思ったより数学じゃなくてホッとしている。人と人とのネットワークとか社会学は文系の話だと思っていたけど、理系の考え方を使うと効率が良かったり裏付けが取れたり分析ができたりするので、食わず嫌いしないで数学も学んでおこう…。2020/09/26
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- 和書
- この世は色々あって面白い