内容説明
この本を読めば幸せになれるほど、人生は甘くない。しかし、幸せへのヒントはたくさんある。幸せに関する最新の心理学研究の成果。
目次
幸せと理想の人生
幸せとは何か?―西洋哲学の考え方
幸せとは何か?―東洋哲学の考え方
文化と幸せ―文化心理学からの視点
幸せをどう測るのか?
幸せの自己評価過程
経済と幸福感
運と幸福感
結婚と幸福感
友人関係と幸福感
性格と幸福感
幸せになるための介入
幸せの効用?
最適な幸福度とは?
幸せな社会とは?
著者等紹介
大石繁宏[オオイシシゲヒロ]
1993年国際基督教大学教養学部心理学科卒業後渡米。1995年コロンビア大学カウンセリング心理学修士号、2000年にイリノイ大学社会・人格心理学博士号取得後、2000年から2004年までミネソタ大学心理学部で助教授を務める。2004年より2006年までヴァージニア大学心理学部助教授、2006年より同大学准教授。2006年アメリカ心理学会より「ディスティングイッシュト・サイエンティスト・レクチャーシリーズ」の講師に選ばれる。現在、学会誌『パーソナリティ・アンド・ソーシャルサイコロジー・ブレティン』の副編集長。また『ジャーナル・オブ・パーソナリティ・アンド・ソーシャルサイコロジー』ほか、数々の社会心理学、文化心理学、パーソナリティ心理学の学術誌の編集委員も兼任している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
新学術間接経費本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moto
6
ほどほど幸せな人は、学業成績がよく年収も高くなりやすい。ただし、幸せ過ぎる人はそこまで高くないというのはなかなか面白かったです。幸せ過ぎると努力しようという気持ちが薄れてしまうのかもしれませんね。 幸福な人は友達が多い?など幸福に関する研究結果が沢山紹介されており、楽しく読むことが出来ました。2019/04/14
ビシャカナ
4
いかにして幸福を科学的に測定するかという研究。幸福感を文化や社会で比較したり、知って納得のことから、そうだったのかと驚きのことまでまで、実に興味深い。しかし研究結果の羅列のようでやや退屈。また研究がさらに必要ではっきりしないものが多いのは残念。それにしても、自分は幸せについて考えると、自分が幸福になれる人とは程遠いことを感じて苦しくてしょうがない。しかし本書には得るものが多かった。とりま自分は「感謝」と「満喫」を忘れないようにして生きていきたい。2014/07/14
ゆう
3
幸福についての研究をさまざまな視点から紹介しており、押し付け感がなく、非常に納得感のある一冊だった。 「幸せな人とは」と聞かれて思い浮かべる人と、研究の結果幸せであろうと結論付けられる人には、あまり相違が無いんだなと思った。 こうしたら幸せになれるという方法を紹介するのは本書の主旨では無いが、個人的に重要だと思った点を挙げるなら、鈍感さと感謝の気持ちだろうか。 幸せであるほうが成功しやすいらしいが、だからと言って成功者が必ずしも幸せなわけではない。 なかなか深く難しい問(学問)だと思った。2019/07/19
ぷー
3
アリストテレスの時代から考えられてきた、<幸せ>という、つかみどころのないものに関する心理学的研究と、その結果を分かりやすく教えてくれる、興味深い本。文化比較、遺伝、結婚、友人、性格、社会、経済的環境等々、視点が多く具体的で、なるほど~というところも多く、読んでよかった。自分の人生や将来を考えるに当たって読むと良さそうな一冊。そもそも、こういう分野は、正しい答えなんて出ないとは思うんだけど…色々知っているだけで、自分のコントロールが楽になる気がするので。2015/10/28
yahiro
3
読んだ感想としては、「幸せは科学できない」2014/09/20
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- 和書
- 創価学会とは何か