子どもが忌避される時代―なぜ子どもは生まれにくくなったのか

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子どもが忌避される時代―なぜ子どもは生まれにくくなったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788510760
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C1039

出版社内容情報

 私どもがいま、はっきりと自覚せねばならないことがある。子どもの側からすれば、こんなにも「産まれにくい」状況が到来し、かつ、子どもと関わる大人の側からすれば、何とも「育てにくい」現状の出現に関して、無知無関心でいることはできないということである。歯止めのかからない「少子化」は、「保育行政」や「養育費の高騰」、あるいは「女性の意識」など、一つや二つの犯人捜しで解決のつく問題ではあるまい。それにかかわる人の心性の変化を長いタイムスパンのなかで、多方向から多面的に、深く丁寧に探り続けることを抜きにしては、答えを見出すことは困難ではないか。(序章 「子ども忌避」の時代へのアプローチ より)

内容説明

かつて来日外国人を驚かせた日本人の「子どもに対する優しさ」。それがいまは?子育てがリスクと考えられるようになた原因を、「子ども感」「子ども‐大人関係」の変容として歴史的に跡づけ、対策を提言する。

目次

序章 「子ども忌避」の時代へのアプローチ
第1章 稀薄化する「子ども」の存在意義―「親になる」という規範の崩壊と「子ども」の存在意義
第2章 「子と親の関係」の絶対性の喪失―親はなくとも子は育ち、子はいなくとも親は暮らす
第3章 都市化する空間と子ども排除の構造
第4章 多様化するメディア・ツールと子ども‐大人関係の変貌
第5章 「恐ろしい子ども」との遭遇
終章 「子ども」に託されるものは何か

著者等紹介

本田和子[ホンダマスコ]
1931年、新潟県に生まれる。お茶の水女子大学卒業。同大学助教授、教授、学長を経て、お茶の水女子大学名誉教授。専門は子ども学・子ども史・子ども文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

9
イイネ!を100回ぐらい押したい!!かねてより婚姻制度、戸籍制度は明治政府の富国強兵に都合のいいでっちあげシステムだと思っていたけど、システムと本能のなせるわざのギャップ、それがここにきて子どもを忌避する流れになってしまったのだな、と超・納得。『子どもについて、公共性を持った存在としての子どもの意義を回復させることの必要性』これにつきるのではないか、と。子どもは自分のものじゃないんだよ、みんなのものなんだよ。そう思わないと、きっと育てていけないものなんだよ。みんなで育てるというシステムが必須。2013/07/01

かりん

3
3:全体的に大仰で装飾過剰だなぁ。とはいえ、子どもを個として認めることが、逆に子育てを重くするとは驚き。子どもに付託される意義が「家」から「その子自身」のためへ→「跡継ぎさえ産めばよい」から「競争市場の勝利者に育てる」へ→責任が重く長く。子育ては他者に捧げるサービス。家電が「専業主婦」を「専業母」にした。子どもが「恐ろしい」。2009/04/11

よ〜こ

2
激しく読むのに疲れた。でも最後まで読んだのは内容は面白かったからだ。文章に問題があると思えないのだが、何故か読み難い。書いてあることは面白いのに。大仰な文章だからだろうか。「少子化」に対する浮足立った馬鹿げた反応がどこから来るのか、皆が「だいたいそうだろう」と思うだけで整理していないことを「女性」を離れて「子供とは」から見ることで非常にスッキリとまとめられている。ここまで判明しているのに、「じゃあ次は」がやはり出ないのが少子化の本当の問題だが、感情的なまま解決されない予想しか出ない。2009/10/10

Jadee

2
仕事の都合上再々読。実に正論、さすが本田先生。このままだと万策尽き果てる前に、日本国が消滅する2009/04/16

xxx

1
近代から現代に至るまで、子どもを育てることへの責任は増大する一方である。さらに都市空間は子どもを「迷惑な邪魔者」と見なすかのように周辺に追いやってしまっている(道路遊びへの警告に見られるように、明治期からその傾向はあった)。同時に近年の情報テクノロジーの発展は子どもと大人の間のコミュニケーション状況を分断させる(「子ども」がわからない、という嘆きを繰り返すことになる)。「子どもを産み育てる」ことが費用対効果の物差しではかられ、「リスクしかない」と判断され少子化がすすむ、実感として理解できる状況である。2023/05/19

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