出版社内容情報
時計の刻む時間はどこでも同じだが、「こころの時間」は物理的時間とは異なる。人々の「行為」という概念をキーに、被災者へのインタビューや目撃証言記録などの実証的な研究を通して、生きた人間の時間の時間をダイナミックにとらえる新しい心理学を提唱。
内容説明
「こころの時間」をとらえる心理学のために。時間は“私”のなかにある。想い出すこと、予期すること、今ここでの行為が時間となる。
目次
問題
第1部 想起としての過去(過去と想起の関係;想起の構造と機能)
第2部 予期としての未来(未来と予期の関係;予期の構造と機能)
第3部 二項対立を超えて(想起と予期、および因果と意味の二項対立を超えて;実証研究―共同想起としての供述)
これからの研究の展望
著者等紹介
大橋靖史[オオハシヤスシ]
1961年静岡県に生まれる。1984年早稲田大学第一文学部心理学専修卒業。1986年早稲田大学大学院文学研究科博士前期課程修了。1986年法務省矯正局法務技官を経て、1991年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1991年早稲田大学人間科学部助手などを経て、1997年淑徳大学社会学部専任講師、助教授。現在、淑徳大学社会学部心理学科助教授。博士(文学)。臨床心理士。専門は認知心理学、法心理学、犯罪心理学、臨床心理学
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