本が死ぬところ暴力が生まれる―電子メディア時代における人間性の崩壊

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本が死ぬところ暴力が生まれる―電子メディア時代における人間性の崩壊

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  • サイズ B6判/ページ数 318,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788506527
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1036

出版社内容情報

 電子メディアが本にとって代わるとき何が起こるか? 子供の成長に読み書きの文化はどんな意味をもっているか? それが衰えるとき,なぜ暴力と破壊が生まれるのか? メディアと人間性の発達との関係への深い洞察から生まれた書物復興への熱い提言。

 私たちは識字について、根本的な再定義が必要である。識字を形成する際に口承の果たす役割の重要さの再認識がそこには含まれている。社会が識字のあらゆる外見を備えながら、その社会の支配的メタファーとしての本を捨ててしまうということが何を意味するのか、根本的に吟味する必要がある。自己を見るための最も主要なメタファーとして、コンピュータが本にとって変わるとき、何が起こるか理解しなければならない。自己が存する場所である内的空間の重要性を論じるのに、その内面を識字がどのようにして形成にてきたのかということに触れないわけにはいかない。(第4章「電子メディア時代と「人間」の変容より)

 ・1999年 3月 20日付 季刊トップ、養老孟司氏評
 ・「自己形成としての識字文化を検証」(読売新聞 98.11.15 馬場錬成氏評)
 ・東京新聞 98.11.22 津野海太郎氏評
 ・「大切な言葉の人間関係」(高知新聞 98.11.29 宮崎清孝氏評、同記事多数掲載)
 ・朝日新聞98.12.26 「天声人語」
 ・「出版ニュース」99.1下/「新風」98.12月 /「ジャーナリスト」99.2.25 奥田史郎氏評/「望星」99.4月 大澤澄子氏評/「生活指導」99.5 高橋大助氏評/「ウィークリー出版情報」99.3.5 川上博幸氏評/「月刊百科」99.7月 「読書」を考えるためのブックガイド/「げんき(エイデル研究所)」2000.12.25 紹介 特集・考える力は声の文化から/「アルテイア(日本基督教団出版局)」2001.3.1 岡本知之氏評

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 【関連書籍】
 『 マス・コミュニケーション理論 』 バラン、デイビス著 (上巻3780円 下巻3465円 2007.5月)
 『 MI:個性を活かす多重知能の理論 』 H・ガードナー著 (定価3465円 2001)
 『 間違いだらけの学習論 』 西林克彦著 (定価1890円 1994)

 【書物復権 2007】
 『 日常生活の認知行動 』 J・レイヴ著 (定価3780円 初版1995を復刊)

内容説明

人間性の発達にとって文字はなぜ大切か。電子メディアの危険性はどこにあるのか。

目次

第1章 消えゆく口承世界―ことばが知覚を形成する
第2章 文字の発明―識字は分離する
第3章 遊びとしての語り―ことばはたわむれる
第4章 電子メディア時代と「人間」の変容―コンピュータが本にとってかわるとき、何が起こるか
第5章 識字の衰退と跋扈する暴力―殺人は快楽だ
第6章 口承世界を育む母性―「乳があふれる胸」へ
第7章 家族と識字―識字への道は口から始まる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bridge

6
原題『A is for ox』をここまでショッキングなものに変化させたのは、より多くの読者を獲得するためだろうか。本書では「本」ではなく「口承文化」の重要性を説く。つまりリテラシーというものは充分に耳を育てることから出発する、ということ。「リテラシー」なる言葉が19世紀に生まれた言葉だとこの本で知る。最終章の最後の4ページに、著者の希望と願望が著されている。そこから30年近く経つが、小さな子を取り巻く環境は、悪化している気がしてならない。だが、悲観するばかりでなく、周りに働きかけることを続けよう。2021/04/09

アルゴン

5
★★★★ 正直根拠は薄いのですが感覚とは合っていました。①文字がなければ独創性も、抽象などの思考の発展も発生しない②人間はまず口承があって識字があるという2つの考え方が本書の起点。本書の中で何度もやり玉にあがっているコンピュータには公私ともたいへんお世話になっているため一概に悪いとは言えませんが、効率化ばかり追って結論を急ぐことには気をつけたいですね。2017/08/07

ひろ

3
識字能力は音声をベースにして育まれる。教室内で上から下へと教えられる識字教育はむしろ早期から開始されることでその達成を遅らせる。家庭において母親の乳首を吸い、また赤ちゃん言葉に応答されることが識字能力の発達にとって重要である。論旨には賛同できるものの、識字、ひいては社会治安回復の道が「母親が家庭に戻ること」というのは、筆者は否定しているものの女性の社会参加の拒否じゃないんだろうか。また識字を教育として外部化する過程にキリスト教のシステムが重要な役割を果たしたとあるが、これはキリスト教圏外ではどうだったか。2013/05/02

せと

1
口承(非識字)→識字→ポスト非識字(現在の電子メディアが氾濫した時代)と区分けし、それぞれの特徴を丁寧に説明した上で識字文化の重要性を説く。発した側から言葉が消えてゆく口承では自分と全く関係のない事柄は表す必要がなく、自分を内的客観的視点から捉える「自己」という概念もない。現代は親が喋らずとも子にはテレビから言葉が降り注ぐが、それに子が話しかけ返しても返答は起こらない。従って現代の子どもたちは口承以前の状態にいる。自己を持たずにバーチャルとしてしか世界を認識できない子どもが犯罪を起こしている、という流れ。2013/07/28

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