出版社内容情報
人間は誤りやすく信じやすい。前後関係と因果関係を取り違えたり,ランダムデータに規則性を読み取ってしまったり,願望から事実を歪めて解釈したり。誤信迷信のよって来たる由縁を日常生活の数々の実例をもとに明快に整理,人間心理への理解を深める。
誤信や迷信を許容していると、間接的にではあるが、別の被害を受けることになる。誤った考えを許容し続ける事は、初めは安全に見えてもいつのまにかブレーキが効かなくなる「危険な坂道」なのである。誤った推論や間違った信念をわずかとはいえ許容し続けている限り、一般的な思考習慣にまでその影響が及ばないという保証が得られるだろうか?世の中のものごとについて正しく考えることができることは貴重で困難であり、注意深く育てていかなくいかなければならないものなのである。(本文より)
・「SAPIO」98.6.10 紹介「人間こそ摩訶不思議」を知る12冊
・「鳩よ!」97.11月号 特集「売れなかった本、隠れた名著をさがす]」山本弘氏
・朝日新聞 93.7.4 米沢富美子氏評
・「出版ニュース」93.8下
・「だまされないための指南書」(週刊読書人 93.8.23 海保博之氏評)
目次
第1部 誤信の認知的要因(何もないところに何かを見る―ランダムデータの誤解釈;わずかなことからすべてを決める―不完全で偏りのあるデータの誤解釈;思い込みでものごとを見る―あいまいで一貫性のないデータのゆがんだ解釈)
第2部 誤信の動機的要因と社会的要因(欲しいものが見えてしまう―動機によってゆがめられる信念;噂を信じる―人づての情報のもつゆがみ;みんなも賛成してくれている?―過大視されやすい社会的承認)
第3部 いろいろな誤信の実例(種々の「非医学的」健康法への誤信;人づきあいの方法への誤信;超能力への誤信)
第4部 誤信を持たないための処方箋(誤信への挑戦―社会科学の役割)
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