目次
1 保育所制度と最低基準の役割について
2 最低基準制定の経過と改善の歩み(第一期―改善への第一歩;第二期―本格的改善への期待;第三期―保育所抑制論と「緩和合理化」路線;第四期―保育所政策の軌道修正のなかで―新たな規制緩和政策に抗して)
3 最低基準の抜本的改善の基本的視点と緊急課題
著者等紹介
村山祐一[ムラヤマユウイチ]
1942年東京生まれ、埼玉育ち。69年法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了。社会福祉法人加須福祉会三俣保育園園長などを経て、現在鳥取大学教育地域科学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
2
2001年8月7日発行(初版)。発行から17年。当時、待機児解消を名目に次々と保育所定員を「弾力化」するなど保育の質が問われていた。戦後間もない頃に定められた「最低基準」のまま50年以上を経ていた。それからまた20年近く経つが、保育所は株式会社立を中心に増える一方。果たして保育の質はどうなっているのか疑問が湧く。「保育士合格テキスト」巻末の資料を見てみると、最低基準は「最低」のまま全く改善されていない。消費税率引き上げの呼び水に「幼児教育の無償化」が検討されているが、それより前にやることがあるはずだ。2019/03/20