内容説明
一六〇九年、沖縄(琉球王国)は薩摩の侵攻にあい、占領下となる。新たに発生した経済的負担や対外関係の変化など、先行きの全く見えない状況下で、沖縄はこの「危機の時代」をどのようにして乗り越えてきたのか。その過程を追うことで、同じく「危機」と「変化」の時代を生きる現代の日本が進むべき道をさぐる。
目次
1 危機の時代(琉球の「危機」;幕府・薩摩の思惑;中国の王朝交替)
2 模索から改革へ(羽地朝秀と『中山世鑑』;羽地朝秀の改革)
3 変化と克服(「中国文化」の導入と「伝統文化」の創成;冊封使来たる)
4 「安定」の維持(「危機」から「安定」の時代へ)
著者等紹介
伊藤陽寿[イトウヨウジュ]
1980年9月2日東京都葛飾区に生まれる。2003年3月帝京大学文学部史学科卒業。2006年3月大正大学大学院博士前期課程修了。2008年3月大正大学大学院博士後期課程中退。専攻:東洋史学・文学修士。現職:法政大学沖縄文化研究所国内研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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