内容説明
後世の人びとに「俳聖」と呼ばれ、神とまであがめられた俳人、松尾芭蕉。実際には、どのような生涯を送ってきたのだろうか。出生から少年期の環境、そして、晩年の芭蕉が到達した価値観と、その形成に大きな影響を与えた人物との出会いに至るまで、作品だけではなかなか伝わらない「人間芭蕉」の素顔を探りだす。
目次
1 故郷在住時代(生家を考える;武家奉公;俳諧とかかわる)
2 日本橋在住時代(芭蕉と小沢家;俳諧師桃青;挫折)
3 晩年の生き方(仏頂との出合い;無一物の生涯;宗教に対する懐疑;状況の急変)
著者等紹介
田中善信[タナカヨシノブ]
1940年1月25日石川県中能登町に生まれる。1964年3月早稲田大学第一文学部英文学科卒業。1971年3月早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。専攻・学位:日本文学(近世文学)修士。現職:白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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