内容説明
いにしえの琉球王国の香りを伝える歌謡集『おもろさうし』。ひとびとの信仰と酒との関わりに注目して、歌を読み解いていくと、知られざる沖縄文化の深層が見えてくる。
目次
1 『おもろさうし』のなかの酒―「しけち」(酒を意味する言葉;夏と冬の酒;酒を飲む人びと;泡盛のルーツ ほか)
2 「せぢ」という言葉(声を交わすこと;見つめあうこと;「しけ」と「せぢ」;「せぢ」の由来 ほか)
著者等紹介
吉成直樹[ヨシナリナオキ]
1955年秋田市に生まれる。1980年3月東京大学理学部地学科卒業。1982年9月東京大学大学院博士課程中退。理学博士。現職は法政大学沖縄文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
6
おもろさうしをシャーマニズムの観点から考察している。「酒を意味する「しけち」の問題…「しけち」の「ち」は酒を意味する「き」が変化したものですから、「しけ」とは何かということが問題になります。トカラ列島や対馬にも「しけ」にかかわる言葉があり、トカラ列島では「神がかる」ことを意味します…神がかることは「精神が別の次元に転移すること」で、それは酒を飲んだときにおこる状態と同じです。ですから、酒の「ち」にしけを冠しているのは、そうした精神状態のあり方を表現するため」2021/01/01
Hiroki Nishizumi
1
おもろそうしの参考として読む。なかなか馴染め無いかも知れない。2021/12/07