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内容説明
輪島市舳倉島の人たちは、娘の出産は赤飯炊いて祝うが、男子誕生のときにはどこにも知らせずひっそりしている。娘の場合、一五歳くらいになると一家五人くらいなら難なく暮らしを立てていけるだけの稼ぎをするし、娘が三人いれば、蔵が建つなどといわれてきた―。いまはもう見ることのできない“裸海女”たちの競演。あの時代の輝いていた海女たちへの憧憬が、著者の写真と筆から生き生きと伝わる、渾身のフォト・エッセイ。
目次
フォト・エッセイ&アルバム 舳倉島の海女
対馬の曲の海女
伊豆の海女
房州の海女
対談 椎名誠×大崎映晋―海女=海洋生物のDNAを求めて
鼎談 中川静香×中川早苗×大崎映晋―親子孫!三代現役海女の仕事
資料編
著者等紹介
大崎映晋[オオサキエイシン]
1920年群馬県生まれ。水中撮影家。1955(昭和30)年頃より全国の海女村を踏査。海に潜る美しい海女たちを撮影した、水中写真のパイオニア(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン・シャーリーこと寺
77
【読メエロ部】図書館でこんなおっぱい丸出しの本を見つけて勇んで借り出す。2013年に出た本なので、朝ドラ『あまちゃん』効果で出たものだろう。しかし良書である。著者は昭和30年代に各地の海女を取材したカメラマン(本書出版時92歳)。海女の裸体写真も昭和30年代のものだが、妙にそそられる。しかし現在老婆になっておられると思うと萎えるものがある。海女の民俗についても研究しており凄い。椎名誠や数年前話題になった美人過ぎる海女さん母子も登場。後家も多かった海女。取材当時、宿に押しかけられたらしい(笑)。2015/07/06
やいっち
18
人魚伝説の源は、世界(日本)各地に居ただろう海辺に出没する海女さんの裸の姿を垣間見ての、目を疑うような美に打たれてのことだったのでは、なんて思いたくなるほど、海女さんたちの逞しい体は美しい。浜の岩場や舟の上での姿も素晴らしいが、何といっても海中で獲物(アワビなど)を狙って、虎視眈々と泳ぐ姿があまりに悩ましい。裸のための裸ではなく、仕事に徹して鍛え上げられた肉体に垂涎である。本書は、NHKドラマの人気で盛り上がったこともあって、”リアルあまちゃん”人気に便乗し、なつかしの海女文化を永遠にと出版されたようだ。2016/12/29
p.ntsk
18
石川県能登半島の先約五十キロの洋上にある舳倉島。ほとんど裸同然の格好で海底に向かって潜り込む舳倉の海女たち。彼女たちの潜水能力は抜群で水深五十メートルもあるところで仕事をする力をもっていたそうです。裸一貫で一家の暮らしを支えるその姿はおおらかで力強く美しいです。2013/08/18
ヒラP@ehon.gohon
15
今では様変わりして見られない風景です。女性の逞しさと、女性が生活の主導権を持っている文化に圧倒されました。全景があっても顔が解らないのは恥じらいでしょうか。海女の作業中の男たちの姿がはっきりせず、気になりました。2016/07/28
どあら
14
図書館で見つけて借りて読みました。海女さんという職業は凄いです❢❢ (^^)d2014/08/17