出版社内容情報
《内容》 医療ガスには多くの種類があり、その安全性の管理には多くの問題点をかかえている。本書はボンベなどの取り扱いを中心に安全対策に重点をおいたハンドブック。
《目次》
A．医療ガス総論 1
1．医療ガスの歴史 渡辺 敏 3
・医療ガスについて/3 ・医療ガスに関する法律，規格について/10
・医療ガスの供給システムについて/6
2．応用と将来 武田 純三 19
・医療ガスの領域/19 ・医療ガスの安全性向上と危機管理/22
・広がる用途/20 ・医療ガスの将来/23
・使用量の動向/21
B．医療ガス各論 27
1．酸素ガス 高階 雅紀 29
・物理的特性/29 ・荷姿/33
・生産/29 ・使用法/34
・貯蔵/30 ・取り扱い上の注意/35
・流通/31 ・関連法規/39
2．酸素－窒素混合ガス（空気） 石井 脩夫 45
・酸素と窒素/45 ・混合ガスの問題点/50
・混合ガス供給装置/47
3．亜酸化窒素 丸山 一男・他 53
・物理的性質/53 ・荷姿/56
・製造法/54 ・使用上の注意/58
・貯蔵/54 ・関連法規・規則/60
・流通/55
4．亜酸化窒素－酸素混合ガス 一戸 達也 63
・物理的性質/65 ・荷姿/67
・生産/65 ・使用法/68
・貯蔵/66 ・取り扱い上の注意/70
・流通/66 ・関連法規/70
5．二酸化炭素 佐々木順司・他 73
・物理的性質/73 ・荷姿/76
・生産/75 ・使用法および取り扱い上の注意/77
・貯蔵/75 ・関連法規/77
・流通/76 ・今後の課題/78
6．キセノン（ゼノン，xenon） 小川 龍 81
・物理的性質/81 ・流通/82
・生産/81 ・荷姿/83
・貯蔵/82 ・使用法/83
7．ヘリウム 小川 龍 89
・肺機能測定/89 ・高圧酸素療法/91
・酸素併用吸入療法/91 ・高気圧下での生活/92
8．一酸化窒素 塩谷 聡 95
・NOの物理化学的性質/96 ・投与濃度/100
・生産/96 ・吸入療法の実際/100
・製造/96 ・NO吸入療法の注意点/101
・製法/96 ・NOおよびNO2の毒性/103
・貯蔵/97 ・NO暴露時の応急処置/103
・流通/97 ・火災など災害時の対応/104
・荷姿/98 ・NO吸入療法～米国での現状/104
・使用法：NO吸入療法/98
9．一酸化炭素（CO） 坂本 篤裕 107
・物理的・化学的性質/107 ・使用法/109
・生産/108 ・取り扱い上の注意/109
・貯蔵/108 ・関連法規/110
・流通/108 ・COガスの臨床応用/110
・荷姿/108
10．その他の希ガス 横山 訓典 115
・ネオンNeon/116 ・クリプトンKrypton/121
・アルゴン Argon/119 ・ラドン Radon/123
11．放射性ガス 中木村和彦 127
・放射線と放射性同位元素の基礎/127 ・放射線の安全管理と関係法規/140
・放射性ガス/135
12．殺菌ガス 木谷 泰治 147
・酸化エチレン殺菌ガス/148 ・生体に対するエチレンオキサイドの毒性/154
・殺菌効果の判定および殺菌時間の条件/149 ・エチレンオキサイド等に係る措置/156
・EOGおよび二酸化炭素の主な性質/150
13．吸引 大井 良之 163
・吸引の役割/163 ・吸引の使用法/166
・吸引供給法/163 ・取り扱い上の注意/170
14．圧縮空気 唐澤富士夫 171
・物理的性質/171 ・取り扱い上の注意/177
・生産/172 ・関連法規/178
・使用法/176
C．臨床利用の現状 181
1．酸素療法 西村 欣也・他 183
・目的/183 ・人工呼吸による酸素療法/188
・酸素の運搬/183 ・陽圧換気の効果/189
・適応/184 ・副作用/190
・酸素供給法/186
2．麻酔・鎮痛（吸入麻酔薬） 玉井 久義・他 193
・吸入麻酔薬とは/193 ・麻酔器の働きと構造/195
・麻酔効果の指標と相互作用/194 ・実際の麻酔の流れ/197
・亜酸化窒素と揮発性麻酔薬の使用法/194 ・全身麻酔法の2大潮流/198
3．高気圧酸素療法 木谷 泰治 201
・高気圧酸素治療法（HBO治療法）/202 ・装置の分類と比較/211
・高気圧酸素治療の生理/203 ・高気圧酸素治療法（HBO）指針/212
4．呼吸調節補助療法 中山 雅康・他 223
・人工呼吸器の構造/223 ・人工呼吸器の設定/228
・人工呼吸器の時相と作動様式/225 ・非侵襲的人工換気/229
・呼吸調節補助療法の適応と開始基準/226 ・NO吸入療法/231
5．在宅酸素療法 木田 厚瑞 233
・在宅医療が進歩した理由/234 ・在宅酸素療法で用いられる器具/241
・在宅酸素療法の考え方/234 ・処方の決定/243
・在宅酸素医療の実態/235 ・導入の手順/244
・在宅酸素医療による生理機能の改善/235 ・保険診療の基準/245
・在宅酸素療法の臨床効果/238 ・在宅酸素療法で誤解を起こしやすい点/245
・在宅酸素療法の臨床成績/239 ・在宅酸素療法に伴う医療事故/246
D．取り扱い 249
1．法規関係 伊藤 弘通 251
・医療ガスと法規制/251 ・医療法/255
・高圧ガス保安法/251 ・薬事法/257
2．安全管理運営委員会（日常点検を含む） 野見山 259
・医療ガス安全・管理委員会設置の経過/259 ・業務/260
・委員会の目的/260 ・保守点検業務/263
・組織/260
3．医療ガスとISO 大村 昭人 267
・ISOの沿革/269 ・医療ガスとISO専門委員会/272
・ISOの構成と組織/269 ・ISOと国内活動/275
・ISOの財政/271 ・ISOと日本の立場/276
・専門委員会（Technical Committee）の業務/271
4．災害と医療ガス 堀川 由夫・他 279
・酸素ガス/279 ・吸引/284
・圧縮空気/281 ・酸化エチレンガス/285
・笑気ガス/283 ・高圧蒸気/285
・高圧窒素ガス/284
5．医療ガスと診療報酬 北村 晶 287
・診療報酬請求が可能な医療ガス/287 ・医療ガスの算定方法/289
E．市販医療ガス資料 293
・酸素/295 ・二酸化炭素/306
・亜酸化窒素/300 ・アセプトン－C10, C20, C30/309
和文索引 315
欧文索引 324
内容説明
医療ガスとは、生体に寄与するガスをはじめとして、医療目的で用いられるすべてのガスが包含される。本書は、そこで医療ガスの取り扱いを記載したわが国初のハンドブック。
目次
Ａ 医療ガス総論（医療ガスの歴史；応用と将来）
Ｂ 医療ガス各論（酸素ガス；酸素‐窒素混合ガス（空気） ほか）
Ｃ 臨床利用の現状（酸素療法；麻酔・鎮痛（吸入麻酔薬） ほか）
Ｄ 取り扱い（法規関係；安全管理運営委員会（日常点検を含む） ほか）
Ｅ 市販医療ガス資料
著者等紹介
小川龍［オガワリョウ］
日本医科大学麻酔科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
