出版社内容情報
《内容》 胃癌の内科的治療をめざし,消化管粘膜の酵素活性を測定し,LDHアイソザイムとイソクエン酸脱水素酵素によるTPLCと抗生物質の組み合わせによる治療法の解説書である. 《目次》 CONTENTSI はじめに II LDHアイソザイムとイソクエン酸脱水素酵素 a) LDHアイソザイム b) イソクエン酸脱水素酵素(ICD) III 胃癌組織のLDHアイソザイム comment 1 IV 各種胃粘膜のLDHアイソザイム a) 成人の胃粘膜 b) A型胃炎とB型胃炎の比較 c) 担癌胃粘膜とびらん性胃炎粘膜の比較 d) 担癌粘膜と担潰瘍粘膜の比較 e) 加齢とLDH・Mサブユニット f) 各種病変の胃体上部大弯でのLDH・Mサブユニットの比較 comment 2 V 胃潰瘍と十二指腸潰瘍辺縁のLDHアイソザイムの経時的変化とICD活性値の推移 a) 胃潰瘍辺縁の代謝動態 b) 十二指腸潰瘍辺縁の代謝動態 comment 3 VI 胃ポリープのmalignant potentiality a) 胃隆起性病変のLDHアイソザイム b) 胃過形成性ポリープ(中村I型)のLDHアイソザイム c) 成熟型胃ポリープとポリープの芽のエネルギー代謝の比較 d) 過形成性ポリープの背景粘膜のLDHアイソザイム e) 胃腺腫(中村III型)のLDHアイソザイム comment 4 VII TPL投与によるLDHアイソザイムパターンの変化 VIII 大腸 主病変のLDHアイソザイム comment 5 IX 消化管各臓器の癌のLDHアイソザイム X 細胞培養 XI 癌細胞についての考察 XII Thyradine,Panthetine,Lac B,Vitamin C(TPLC)の意味 1) チラジン 2) パンテチン 3) ラックB 4) Vitamin C XIII 胃癌の内科治療成績 XIV 症例 A. TPLまたはTPLCを投与した症例 1. Borrmann 2型胃癌が瘢痕化した症例――CR例 2. Borrmann 3型胃癌が瘢痕化した症例――PR例 3. 短期間にBorrmann 1型胃癌が早期胃癌Iia様に縮小した症例――PR例 4. Borrmann 2型胃癌がIia型様に縮小し,術後,Iia+Iic型であった症例――PR例 5. Borrmann 2型胃癌が瘢痕化し,術後顕微鏡的微小癌であった症例――PR例 6. Borrmann 3型胃癌が瘢痕化し,5年9カ月生存した症例――PR例 7. Borrmann 2型胃癌がIic+Iia型早期胃癌に変化した症例――PR例 8. Borrmann 1型胃癌が瘢痕化した症例――PR例 9. Borrmann 2型胃癌がIia+Iic型早期胃癌に変化した症例――PR例 10. 1型胃癌完全消失例――CR例 B. 興味深い経過を示した症例 11. 胃腺腫がIia型,Iia集簇型,1型,Borrmann 1型と変化し,治療開始後,縮小扁平化し,Iia様になった症例 12. Iib型早期胃癌が全周性に進行した症例――8年9カ月間の追跡 C. TPLまたはTPLCを投与しないで胃癌が消失した症例 13. Borrmann 1型消失例 14. Borrmann 3型消失例 XV 進行胃癌に対する具体的化学療法 1. Regular chemotherapy+TPLC a. MFC療法+TPLC b. FAM療法+TPLC c. EAP療法+TPLC d. 5FU+leucovorin+TPLC e. UFTM療法+TPLC 2. CDDP+UFT+TPLC 3. FP療法変法+TPLC 4. UFT+TPLC 5. 5′-DFUR(doxiflurid)+TPLC 6. 5 FU+TPLC XVI 胃癌の経過に関する考察 XVII おわりに 参考文献 索引
目次
LDHアイソザイムとイソクエン酸脱水素酵素
胃癌組織のLDHアイソザイム
各種胃粘膜のLDHアイソザイム
胃潰瘍と十二指腸潰瘍辺縁のLDHアイソザイムの経時的変化とICD活性値の推移
胃ポリープのmalignant potentiality
TPL投与によるLDHアイソザイムパターンの変化
大腸主病変のLDHアイソザイム
消化管各臓器の癌のLDHアイソザイム
細胞培養
癌細胞についての考察
Thyrabine、Panthetine、LacB、VitaminC(TPLC)の意味
胃癌の内科治療成績
症例
進行胃癌に対する具体的化学療法
胃癌の経過に関する考察
著者等紹介
大木一郎[オオキイチロウ]
1933年生まれ。医学博士。恵愛堂病院名誉院長、元群馬県立がんセンター東毛病院副院長。’59年群馬大学医学部卒業。’60年群馬大学第一内科入局。第43回日本消化器内視鏡学会関東地方会会長。第219回日本消化器病学会関東支部例会会長、国際胃癌学会会員。日本消化器内視鏡学会評議員、指導医。日本消化器病学会関東支部名誉会員、終身認定医。消化管粘膜温の研究でかなえ医学賞受賞
大友晋[オオトモシン]
1946年生まれ。医学博士。新橋病院院長。’72年群馬大学医学部卒業。’73年群馬大学第一内科入局。日本消化器内視鏡学会関東地方会評議員、日本消化器内視鏡学会専門認定医、日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定医
清水正二郎[シミズセイジロウ]
1931年生まれ。医学博士。’58年群馬大学医学部卒業。生化学教室入局。元群馬県立がんセンター東毛病院検査室生化学部門主任
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