出版社内容情報
《内容》 肝移植は約10年を経たが,まだまだ問題がある.そこで,総論で適応疾患,選択基準の現状を,生体肝移植の条件,手技の問題,脳死肝移植の判定手続,手技について解説した. 《目次》 目次1. 総論 [1] 肝移植の現況 [2] 肝移植とインフォームドコンセント [3] 肝移植の適応 1) 総論 2) 劇症肝炎 3) ウイルス性肝炎 4) 肝細胞癌 5) 先天性代謝異常症(小児) 6) 先天性代謝異常症(成人) [4] レシピエント選択基準について [5] 肝保存の理論と実際 [6] 免疫抑制療法 2. 生体肝移植 [1] ドナーの条件 [2] 肝移植手術前の管理 [3] 生体部分肝移植の手技 [4] 術後管理 1) ドナー術後管理の実際 2) レシピエント術後管理の実際 [5] 生体部分肝移植の問題点と対策 3. 脳死肝移植 [1] ドナーの条件と脳死判定手続き [2] 臓器提供施設のあり方 [3] わが国における脳死肝移植のシステム [4] 肝移植手術前の管理 [5] 脳死肝移植 1) ドナー手術 2) レシピエント手術の実際 [6] 脳死肝移植の問題点と対策 [7] レシピエント術後管理の実際 [8] 治療成績 4. 肝移植の展望 [1] 肝移植のこれから(肝細胞移植,遺伝子治療など) [2] 異種移植 [3] 人工肝 随想:本邦における肝移植の特徴 光と影
内容説明
本邦で肝移植の第1例が実施されたのは1989年11月であった。脳死肝移植ではなく生体肝移植といった形での移植であった。一方、脳死肝移植に関しては、種々な論議を経て、1997年10月に臓器移植法が施行され、脳死肝移植も実施されるようになった。本書は、肝移植が始まって約10年と区切りの良い時点で、本邦での現状をまとめたものである。総論的な事項として、肝移植の現状を、また臓器移植では、インフォームドコンセントが、きわめて重要であり、その現状を具体的に解説、生体肝移植に関しては、施行するにあたっての、実際的な内容について、順を追って解説している。最後に、10年余のすばらしい実績を踏まえた上での本邦での肝移植の今後を展望した。異種間移植、人工肝も当然含まれてくる。
目次
1 総論(肝移植の現況;肝移植とインフォームドコンセント;肝移植の適応;レシピエント選択基準について;肝保存の理論と実際;免疫抑制効果)
2 生体肝移植(ドナーの条件;肝移植手術前の管理;生体部分肝移植の手技;術後管理;生体部分肝移植の問題点と対策)
3 脳死肝移植(ドナーの条件と脳死判定手続き;臓器提供施設のあり方;わが国における脳死肝移植のシステム;肝移植手術前の管理;脳死肝移植;脳死肝移植の問題点と対策;レシピエント術後管理の時差医;治療成績)
4 肝移植の展望(肝移植のこれから(肝細胞移植、遺伝子治療など)
異種移植
人工肝)
著者等紹介
辻井正[ツジイタダス]
奈良県立医科大学名誉教授
沖田極[オキタキワム]
山口大学医学部第一内科学教室教授
神代正道[コウジロマサミチ]
久留米大学医学部病理学教授
小林健一[コバヤシケンイチ]
金沢大学医学部第一内科学教授
二川俊二[フタガワシュンジ]
順天堂大学医学部第二外科学教授
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