内容説明
「二つの世界の邂逅」なるおもわせぶりな言い換えで、「来られた側・奪われた側・殺された側」の視点は欠落してしまわないか。いやおうなく体験させられた歴史の非連続性、多元的諸文化の堆積が伝統としてのしかかっているメヒコの歴史と現在を情熱と偏愛をもって語る。
目次
1 歓楽の巷におけるキアケゴーア
2 ケツァルコアトルからペプシコアトルへ
3 時は危機(=イスパニヤの時)
4 十年間のX線写真
5 ラサロ・カルデナス
6 ルベン・ハラミーリョの死
7 権限の奪取としての歴史
8 メヒコの選言命題