感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jau
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アホくさい。戦争は全て。初読時は引き込まれた。1年後のウクライナ侵攻後、白けずにいられない。今年は、戦争にならなければと看守もどちら派の囚人も思うとの記述を見つける。象徴的なのは、銃殺される者とする者が荷台に乗り合い、触れ合う肌の熱さを直前まで感じていた場面。個人的クライマックスは図書係との出会い。 夏休みの日記のように始まり、内戦下の素朴な人々、読み書きを学ぶことを夢見る民兵、処刑を待ちつつなされた立場と人格への洞察。沖縄戦は本土決戦を遅らせる為と聞いた、兄妹を目前で死なせた孤児の番組を、昨日観た。2022/08/20