出版社内容情報
明治年間、秋田県で農作業中の水田から杉の角材が隙間なく列をなして発見された。昭和初期の発掘により、律令国家が築いた対蝦夷政策の拠点であることがわかった。この遺跡が史料に記録されたどの城柵にあたるのか、九〇年以上に及ぶ論争と半世紀にわたる発掘からその正体に挑む。
内容説明
明治年間、秋田県で農作業中の水田から杉の角材が隙間なく列をなして発見された。昭和初期の発掘により、律令国家が築いた対蝦夷政策の拠点であることがわかった。この遺跡が史料に記録されたどの城柵にあたるのか、九〇年以上に及ぶ論争と半世紀にわたる発掘からその正体に挑む。
目次
第1章 謎の城柵の発見(姿をあらわした城柵;律令国家の東北経営と城柵)
第2章 払田柵跡を掘る(水田に浮かぶ島;払田柵跡の構造 ほか)
第3章 出土文字資料は語る(墨書土器・刻書土器;木簡;漆紙文書)
第4章 払田柵跡の正体を探る(払田柵の変遷;払田柵跡をめぐる諸説;払田柵とは何か;これからの払田柵跡)
著者等紹介
吉川耕太郎[ヨシカワコウタロウ]
1973年、兵庫県生まれ。明治大学大学院博士前期課程修了。現在、秋田県埋蔵文化財センター副主幹(兼)調査班長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- にっぽん裏返史 文春文庫