内容説明
人生の哀歓、人情の機微が滲む名エッセイ。男たちの惑いとあきらめ、女たちの怒りと秘かな夢が交錯する。わかっているようでも、わかっていない男と女の奥深い関係。悪友たちから「オマエは男のくせに、どうして女の肩ばかり持つんだ」といわれ続けた著者が、図らずも自分を語りつつ綴った雨彦節が冴える。
目次
1 女の寝息(夜も眠れぬ;夫婦って何だ?;夫婦の会話;母親のような女性とは?;責めるのが上手な女たち ほか)
2 男のためいき(「文章講座」の受講生;足掛け何年?;若い日の私;眼が近い代わりに;俳句と遊び心;独りになれるとき ほか)