内容説明
歴史の波に翻弄され、地上をさすらう民―朝鮮からの離散民や沖縄移民、炭鉱夫、ハンセン病者、北方の少数民族を訪ねて著者は世界各地を旅し、「いのち」の歌や物語を記録してきた。本書は、二〇一一年に刊行した『はじまれ』の増補新版。あらたに、震災後一〇年をテーマにした書き下ろしの作品を収録して再リリース。
目次
1 はじまれ(英雄ナージャ;旅するパンドラ;彷徨いの絆;長夜のねむりは獨覚;熊本、コリア、洗足池、キラウエア ほか)
2 はじまれ、ふたたび(不穏な神の声で)
著者等紹介
姜信子[キョウノブコ]
1961年、神奈川県生まれ。作家。2017年、『声 千年先に届くほどに』(ぷねうま舎)で鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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