内容説明
玄界灘に面した九州北西部、国際貿易港博多と宗像三女神の住まう地域の中間に位置する古賀市の水田の下、前方後円墳脇の土坑に豪華な馬具がまとめて埋納されていた。三次元計測・X線CTによって往時の姿と輝きを復元し、ヤマト王権と大陸とのあいだで活躍した被葬者像にせまる。
目次
第1章 埋納坑の発見(遺物埋納坑の発見;「とにかく凄いモノだ」;三次元計測・X線CTの活用)
第2章 船原古墳とは(古墳消滅の危機;前方後円墳だ;古墳と埋納坑の関係)
第3章 豪華な出土品(明らかになった埋納状況;壮麗な馬具類;みのがせない武器・武具)
第4章 船原古墳の被葬者(糟屋という地域;船原古墳前夜の糟屋地域;宗像・福津地域と船原古墳;朝鮮半島との関係;浮かびあがる被葬者像)
第5章 船原古墳のこれから
著者等紹介
甲斐孝司[カイコウジ]
福岡大学人文学部歴史学科卒業。古賀市教育委員会文化課文化財係業務主査
岩橋由季[イワハシユキ]
九州大学比較社会文化学府博士後期課程単位取得退学。古賀市教育委員会文化課文化財係主任主事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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