内容説明
家族のように、友のように、病児に寄り添い、最期まで支える。
目次
第1章 6歳の娘に先立たれて(病気の予兆―二人の医師の診断は風邪;「余命半年」、脳腫瘍の告知 ほか)
第2章 子どもが生まれてきた意味(娘が旅立ったあとの世界;始まりは病院へのテーブル寄贈 ほか)
第3章 限りある子どもの命と精一杯向き合った家族たち(忘れられない医師の言葉;坊主頭になったお兄ちゃん ほか)
第4章 こどもホスピスをつくる(こどもホスピスは“生きる”ための場所;遺贈に込められた想いとNPO法人の立ち上げ ほか)
著者等紹介
田川尚登[タガワヒサト]
1957年、神奈川県横浜市生まれ。大学卒業後、ベンチャー企業、印刷会社を経て、2003年、NPO法人スマイルオブキッズを設立。2008年、病児と家族のための宿泊滞在施設「リラのいえ」を立ち上げる。2017年、NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトを設立し、代表理事に就任。ほか、NPO法人日本脳腫瘍ネットワーク副理事長、一般社団法人希少がんネットワーク理事、神奈川県立こども医療センター倫理委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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瑪瑙(サードニックス)
50
ホスピスと聞くと手の施しようのない患者さんが最後を過ごす所と思いがちですが、こどもホスピスは違います。難病の子供たちが親や兄弟や祖父母などの家族や他の難病を抱えている子供たちやその家族、子供たちの願いを叶えるために力を貸して下さる方たちが楽しく過ごす場所。病院で辛い治療に耐え続けている子供たちが社会と繋がる場所です。子供たちが子供らしく振舞う事の出来る子供たちの大切な居場所です。お子さんを難病で亡くされた著者が奔走されて作ろうとされているこどもホスピス。もっと日本にも増えてほしい。2020/08/07
ふぅわん
34
【生きるとは】どう生きたいか。ただその一言に尽きる。2023/08/17
月華
4
図書館 2019年12月発行。子どもをなくされた方がホスピスを立ち上げる計画を立て、募金を集めるところまでが書かれていました。助けを必要とする人のために頑張れるすごい人だと思いました。2021/09/18
やんちゃっこ
4
我が子が通院する病院のそばにある「リラの家」、そして限りある命のお子さんのことをより知りたくて手にしました。「ホスピス」と聞くと「終末期の方々の施設」のイメージが私自身とても強かったのですが、そうではない。日本に成人向けホスピスは多いが子供対象のホスピスがまだ二ヶ所しか存在しないという事実も初めて知りました。 私はお金で支援はできないけど、なにかお手伝いできることはないのかな、より、こどもホスピスについて知りたい。そして、もっと世の中に広まって欲しい…。2020/02/26
ゆうぴょん
3
こどもホスピスの活動。 いずれも切なく身につまされる実話ばかり。 どうか、この活動が実を結びますよう…2020/01/26